【中国の視点】「資源の呪い」にかかったロシア、ギリシャ式の資本規制導入か
[15/08/05]
提供元:株式会社フィスコ
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コラム【EMW】
原油と金価格のダブル安を受け、ロシア景気低迷が一段と進む可能性が高まっている。
国際通貨基金(IMF)は最新リポートで、2015年のロシアの成長率がマイナス3.4%になるとの見通しを示した。2016年にはプラス成長に回復する可能性があるものの、プラス1.5%まで回復するには一定の時間が必要になると指摘した。
IMFは、ロシアの給与水準が低下しているほか、融資コストの上昇や消費者信頼感指数の低下などが内需を萎縮させると指摘。海外での融資ルートが限られているため、国際債務などを圧縮する必要があるとの見方を示した。
中国の専門家は、ロシアが2007年以来金備蓄を加速し、同国の金備蓄量が2007年の400トンから1275トンに拡大していると指摘。ただ、金価格が2011年の1オンス当たり1920米ドルから現在の1オンス当たり1095米ドルまで下落したため、金備蓄価値の目減り額は金400トンに相当するといわれている。また、原油価格が1バレル当たり50米ドル台まで下落しており、ロシアが「資源の呪い」にかかったと指摘された。
専門家は金と原油価格が一段と下落すれば、ロシアがギリシャのように銀行の資本規制を導入せざるを得ないことになると指摘し、ロシア経済の先行きの不透明感が一段と高まっていると警告した。
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国際通貨基金(IMF)は最新リポートで、2015年のロシアの成長率がマイナス3.4%になるとの見通しを示した。2016年にはプラス成長に回復する可能性があるものの、プラス1.5%まで回復するには一定の時間が必要になると指摘した。
IMFは、ロシアの給与水準が低下しているほか、融資コストの上昇や消費者信頼感指数の低下などが内需を萎縮させると指摘。海外での融資ルートが限られているため、国際債務などを圧縮する必要があるとの見方を示した。
中国の専門家は、ロシアが2007年以来金備蓄を加速し、同国の金備蓄量が2007年の400トンから1275トンに拡大していると指摘。ただ、金価格が2011年の1オンス当たり1920米ドルから現在の1オンス当たり1095米ドルまで下落したため、金備蓄価値の目減り額は金400トンに相当するといわれている。また、原油価格が1バレル当たり50米ドル台まで下落しており、ロシアが「資源の呪い」にかかったと指摘された。
専門家は金と原油価格が一段と下落すれば、ロシアがギリシャのように銀行の資本規制を導入せざるを得ないことになると指摘し、ロシア経済の先行きの不透明感が一段と高まっていると警告した。
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