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来週以降への期待につながる上昇へ

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。135.40円高の14473.19円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えた。22日の米国市場の上昇や為替が若干円安に振れて推移するなか、買い先行で始まった。その後、指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>が下げに転じるものの、不動産、銀行、証券など金融関連セクターを中心に強い動きをみせており、日経平均はじりじりと上げ幅を広げている。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の7割を占めている。また、中小型株への物色も活発であり、マザーズ指数の上昇率は3%を超えている。指数インパクトの大きいところでは。ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、KDDI<9433>などが堅調。一方、弱いところではソフトバンク<9984>、花王<4452>、ヤマトHD<9064>、ソニー<6758>などとなっている。
 225先物は前場半ばに14500円を付けた後は高値圏でのこう着をみせている。一先ず心理的な達成感も意識されやすいとみられるが、押し目買い意欲は強そうだ。また、大統領選を控えているウクライナ情勢などから上値追いは慎重になりやすい半面、週明け以降のアク抜け期待や、外部リスクを避けての内需系には向かいやすい面もある。また、6月には政府の成長戦略が控えているほか、GPIFへの思惑も徐々に押し目買いにつながりそうである。
 商いはそれ程膨れず自律反発の域ではあるが、政策期待からの金融関連セクターや、売り込まれている中小型株などへの物色が強まろう。また、週間ベースの一目均衡表では雲上限が14440円辺りに位置しており、終値でこれを上回ってくるかが注目される。14500円近辺には転換線のほか13週線が位置しており、来週以降への期待につなげる格好で引けてくるかが注目される。(村瀬智一)

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