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売り仕掛け警戒も、底堅さ意識ならショートカバーか

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。42.60円高の15037.40円(出来高概算8億7000万株)で前場の取引を終えた。10日の米国市場では上値の重さが意識されるものの、NYダウは4営業日連続で最高値を更新。シカゴ先物が15000円処での底堅い値動きをみせていたこともあり、昨日の下げに対するリバウンドが意識された。しかし、15000円を回復した日経平均は、その後15072.78円まで上げ幅を広げる局面をみせたが、週末の先物・オプションSQ控えていることもあり、狭いレンジでのこう着に。
 セクターでは鉱業、保険、情報通信、水産農林、電力ガス、食料品、銀行、倉庫運輸、輸送用機器などが堅調。一方で、不動産、非鉄金属の2業種がマイナスだった。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超え、全体の6割を占めている。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンク<9984>、KDDI<9433>、JT<2914>、デンソー<6902>などが堅調。半面、ファーストリテ<9983>、信越化<4063>、三井不<8801>、住友不<8830>が冴えない。材料系では昨日ストップ高となった菊池製作所<3444>が連日でストップ高に。
 日経平均は15000円での底堅さがみられる一方で、5日線辺りに上値を抑えられており、想定内のこう着だろう。ただし、週末に先物・オプションSQを控えるなか、振れの大きいSQ週の水曜日となることで、売り仕掛け的な商いが意識されやすいだろう。
 もっとも、短期の資金回転が利いている需給状況でもあり、マザーズ指数の上昇率は1.0%を超えているほか、ジャスダック平均の上昇率は日経平均を上回っている。ソフトバンク<9984>は強弱感が対立しつつも、再び一目均衡表の雲を突破してきている。日経平均ともに底堅さが意識されるようだと、大引けにかけてはショートカバーにつながりそうである。(村瀬智一)

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