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大型株主導で日銀会合「現状維持」後の上昇に期待か

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。119.84円高の15416.66円(出来高概算11億6000万株)で前場の取引を終えている。米国市場の上昇の流れを受けて買いが先行し、その後も上げ幅を広げるなか、7日以来の15400円を回復。これによりアベノミクス以降は初の5日続落となった先週の下落部分をほぼ吸収してきている。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに上昇しているが、そのなかでは大型株指数の強さが目立つ。セクターでは、ゴム製品、その他金融、不動産、保険、非鉄金属、鉄鋼、食料品、銀行などが強い。一方で、空運のみが小幅に下落している。
 日経平均は先週の下落部分をほぼ吸収してきており、相場の強さが目立つ。物色の流れは中小型株や低位材料株などから、主力大型株にシフトしてきているように映る。ただし、ファナック<6954>がマイナス圏で推移しているほか、ソフトバンク<9984>も伸び悩みをみせている。その分、昨日弱かったファーストリテ<9983>がけん引する格好だが、15400円からの一段高については強弱感が対立しやすいところ。
 また、日銀会合での結果を受けての動向が注目される。このところは、現状維持でもネガティブ視されず、上昇をみせていたこともあり、期待感は高まっているだろう。しかし、15、16日にはイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長が上院銀行委員会、下院金融委員会で半期に一度の議会証言を行う。市場の関心が集まりやすく、上値追いも慎重になりやすい。そのため、堅調な展開ながらも、直近戻り高値接近では上値の重さも意識されそうだ。(村瀬智一)

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