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円安メリットや自動運転などか

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に反発。26.30円高の15702.48円(出来高概算10億4000万株)で前場の取引を終えた。欧州中銀(ECB)の利下げ決定を受けて円相場が1ドル105円台を回復。その後も円安基調が強まるなか、輸出関連などを中心に幅広い銘柄に買いが先行した。ただ、日経平均は寄り付きに付けた15792.64円が高値となり、その後はこう着感の強い相場展開に。また、朝方に1ドル105円70銭辺りまで円安が進んだ円相場だが、その後、麻生財務相による「急激な上下は望ましくない」との発言もあり、1ドル105円30銭辺りと円安が一服。日経平均についても、じりじりと上げ幅を縮める展開になった。
 東証1部の騰落銘柄は、まちまちながら、若干値下がり銘柄が上回っている。規模別指数では大型、小型株指数は下げに転じており、中型株指数のみがプラス。セクターでは、ガラス土石、輸送用機器、ゴム製品、保険、電気機器などが堅調。一方で、鉱業、空運、その他金融、陸運、不動産、その他製品、医薬品、銀行などが小安い。
 ウクライナ政府と親ロシア派が5日に開かれる同国情勢をめぐる会合を見極めたいほか米雇用統計の発表を控え、積極的には参加しづらいところであろう。麻生財務相の発言なども利食いに向かわせる要因になったようである。
 もっとも、週末要因から買い一巡後のこう着は想定内であり、値動きの良い銘柄などへの短期的な値幅取り狙いにとどまりそうである。ミクシィ<2121>、サイバダイン<7779>なども冴えない値動きのため、中小型株へもシフトしづらいところである。インフラ関連となる建設もやや利食い優勢の状況であり、手掛けづらさが窺える。
 一方で、セクターをみるとガラス土石、輸送用機器、ゴム製品といった輸出関連がしっかりである。テーマ性を入れ込むと、円安メリットや自動運転などになりそうだ。(村瀬智一)

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