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後場寄り後も静かなら、中小型株などへのシフトを意識

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。82.69円高の15636.60円(出来高概算10億2000万株)で前場の取引を終えた。29日の米国市場は下落。連邦公開市場委員会(FOMC)では大方の予想通り量的緩和の終了を決定し、声明文でも現行のゼロ金利は「相当期間」維持するとの文言が残された。しかしながら、労働市場の判断を上方修正したことが嫌気された格好。ただ、シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の15670円、円相場は1ドル108円台後半と円安に振れて推移するなか、買い先行の展開となった。
 ただ、日経平均は続伸ながら、買い一巡後は15640-15660円辺りでの狭いレンジ取引が続いている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、過半数を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに上昇しているが、やや上げ幅を縮めている。セクターでは、その他金融、不動産、ガラス土石、サービス、その他製品、銀行などが堅調。一方で、水産農林、鉱業が小安い。

 日経平均は一目均衡表の雲下限を突破して始まり、その後は雲下限を上回っての推移が続いている。日中値幅は小さいが、底堅さが意識されよう。もっとも、戻り高値圏でのもち合いが続くなか、物色の流れは次第に個人主体の材料株にシフトしやすい面もありそうだ。後場寄り付き直後辺りから先物主導でのインデックス売買が見られないようだと、中小型株などへのシフトを意識しておく必要がありそう。
 売買代金上位では、指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>がトップ。野村では目標株価を10600円としており、関心が集まっているようである。その他、新興市場ではミクシィ<2121>、OTS<4564>、JIA<7172>、オプティム<3694>が上位に顔を出している。アルファポリス<9467>が初値を付けてくれば、利食い資金がこれらの銘柄に再流入してくる可能性もありそう。(村瀬智一)

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