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値ごろ感からのショートカバー中心か

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。69.89円高の16825.21円(出来高概算11億8000万株)で前場の取引を終えている。ロシア中銀の大幅利上げにも通貨ルーブルが急落し、世界経済への先行き不安が広がる中、幅広い銘柄に売りが先行した。ただし、日経平均は寄り付き直後に付けた16672.94円を底に、その後はプラス局面を回復している。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは、原油相場の下げ止まりを受けて鉱業が上昇率トップ。パルプ紙、ゴム製品、建設、石油石炭、金属製品などがしっかり。一方で、食料品、不動産、空運、化学、水産農林が小安い。
 前場半ば辺りから切り返す動きをみせており、値ごろ感からの自律反発狙いの動きが強まっているようである。もっとも、ロシア経済の混乱や今晩の米国では連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えており、ショートカバー中心とも考えられる。
 そのため、一段の上昇というよりは、引けにかけてこう着感が強まる展開を想定。日経平均はシカゴ先物清算値まで下げずに切り返しているが、ボリンジャーバンドの-2σレベル。-3σまで下げることはなかったが、-2σを超えられずにいる状況も不安感の表れか。マザーズ、ジャスダックの鈍さもあり、先物主導によるインデックス売買が中心のようである。(村瀬智一)

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