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決算を手掛かりにした個別物色は活発

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。111.10円高の17717.32円(出来高概算12億3000万株)で前場の取引を終えている。29日の米国市場が大幅に反発した流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円高の17830円だった。これにサヤ寄せする格好で先物主導によるインデックス買いが日経平均を押し上げている。
 一方で、アリババの予想下回る決算が嫌気されたソフトバンク<9984>、通期計画の下方修正を発表した京セラ<6971>が軟調に推移しており、重石となっている。日経平均は寄り付き直後に17800円に乗せる局面もみられたが、その後はやや上げ幅を縮めており、5日線レベルでのこう着に。セクターでは水産農林、保険、パルプ紙、電力ガス、海運、医薬品、食料品、繊維、化学などが堅調。半面、その他金融、鉄鋼、不動産、空運、非鉄金属などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が過半数を占めている。

 決算発表の第一弾のピークとなるほか、週末要因もあって積極的には動けないようである。為替市場では対ドル、対ユーロともに若干円高に振れていることも様子見姿勢につながりやすい。一方決算を手掛かりにした個別物色は活発であり、短期的な値幅取り狙いの資金中心に手掛けられよう。
 前引け後に決算を発表したところでは、商船三井<9104>、川崎汽<9107>、ツガミ<6101>、アルパイン<6816>、アルプス物<9055>、トクヤマ<4043>、ID<4709>、イーストン<9995>など。ツガミ、アルパイン、アルプス物などは上方修正を発表しており、市場の反応が注目される。(村瀬智一)

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