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メガバンクや自動車もしっかり、こう着ながらも下げ難い展開に

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。58.95円高の19350.94円(出来高概算11億8000万株)で前場の取引を終えた。7日の米国市場では、週間新規失業保険申請件数が市場予想より減少したことで、明日の雇用統計に楽観的な見方が広がり緩やかに上昇する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の19380円となり、これにさや寄せする格好からのスタートに。
 SQに絡んだ商いは差し引き売り越しとの観測であり、SQ値概算は19270.79円だった。結果的には下で始まったSQ値がサポートとなる格好から、日経平均は19300円を上回っての推移が続いている。ただし、米国では雇用統計の発表を控えているほか、多くの決算発表を控えていることもあり、全体としてはこう着感の強い展開。
 セクターでは任天堂<7974>のインパクトからその他製品が上昇率トップ。その他、水産農林、銀行、空運、繊維、パルプ紙、サービス、不動産が堅調。一方で鉱業、石油石炭、電力ガス、ゴム製品、医薬品が冴えない。

 日経平均は19300円処でのこう着が続いている。米雇用統計を控えているほか、多くの決算発表が予定されていることも手掛けづらくさせている。週末要因もあって積極的なリバウンドも取りづらいところであろう。もっとも、任天堂<7974>のように予想を上回る見通しなどが出されると、市場は素直に評価している。需給良好の銘柄などには決算を前にショートカバーの動きも出やすいところであろう。
 また、全体としてはこう着が続きそうであるが、一先ずSQ値が抑えられたことで、上値抵抗ではなく、下値支持として意識される点においてはプラス要因である。また、テクニカル面でも一先ず一目均衡表の雲が支持線として機能する格好であり、自律反発とはいえ、売り仕掛けは出難い。
 ファナック<6954>は冴えないものの、ソフトバンク<9984>、ファーストリテ<9983>が指数をけん引。メガバンクや自動車などもしっかりであることも、下げ難い要因である。(村瀬智一)

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