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決算のほか需給妙味の大きい銘柄の動向に注目

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。108.44円安の19656.28円(出来高概算13億5000万株)で前場の取引を終えた。13日の米国市場ではまちまちの動きだったが、小売売上高が予想を下回るなど景気減速懸念が重石に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円安の19635円となり、日経平均はこれにさや寄せする格好から売りが先行した。その後は19700円を回復する局面もみられるなど、押し目買い意欲の強さが目立っていたが、欧米市場での金利上昇などを警戒する流れから、先物主導で下げ幅を拡大させる局面もみられている。
 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の6割を占めている。セクターでは銀行、陸運、倉庫運輸、不動産、情報通信、石油石炭、繊維などが冴えない。一方で、機械、電気機器、その他製品、建設などがしっかり。

 日経平均は寄り付き水準でのこう着が続いており、5日線と25日線とのレンジ内での推移に。後場は日銀によるETF買入れが意識されそうであるが、5日線を割り込むようだと、売り仕掛け的な動きも出やすい。決算発表も多いことから、トレンドは出難いところであろう。
 指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>などが重石に。一方で、ダイキン<6367>、クレセゾン<8253>が下支えしている。また、利食いが先行した任天堂<7974>が切り返しをみせて高値を更新するなど、需給妙味の大きい銘柄の動向にも注目したい。(村瀬智一)

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