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ソフトバンクを睨みながらの展開に

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。54.22円高の20605.68円(出来高概算15億8000万株)で前場の取引を終えた。28日の中国や米国市場が下落するなか、日経平均は前日の10連騰による買い疲れ感もあって、利食い先行で始まった。ただし、割安・出遅れ銘柄等への循環物色が続いているほか、多くの投信設定が予定されていることによる需給要因もあり、その後はプラス圏を回復する場面もみられている。
 その後、前日に急落した上海指数が続落となるなか、再び下げに転じる局面もみられたが、直ぐさま切り返す底堅さをみせていた。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに上昇。セクターでは水産農林、情報通信、非鉄金属、空運、鉄鋼などが堅調。一方で、証券、ゴム製品、保険、ガラス土石、不動産などが小安く推移している。

 日経平均は利食い先行となったが、5日線が支持線として機能している。上海株の下落をきっかけに売り仕掛け的な動きがみられたが、20500円を割り込まず、反対にショートカバーを誘う格好。投信設定による買いなども観測されており、外部環境の影響を受け難い好需給状況のようである。
 また、指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、東エレク<8035>、TDK<6762>などが日経平均をけん引している。特にソフトバンクは上値抵抗の25日線を突破してきている。ショートカバーにつながる可能性もあるため、動向が注目されることになりそうだ。(村瀬智一)

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