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インデックス中心で中小型株には資金向かいづらく

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に続伸。246.41円高の18343.31円(出来高概算10億4000万株)で前場の取引を終えている。米株高の流れを引き継いでのスタートとなった。18300円を回復して始まった日経平均は、18240円と上げ幅を縮める局面もみられたが、その後は為替市場で円安に振れていることもあってじり高基調をみせている。
 セクターでは不動産、その他金融、倉庫運輸、その他製品、保険、証券、精密機器、電力ガス、ガラス土石、輸送用機器などの強さが目立つ。一方で、小売が唯一マイナスだった。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇しているが、大型株指数の強さが目立つ。

 指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクグ<9984>、京セラ<6971>、住友不<8830>、アステラス薬<4503>、トヨタ自<7203>、ダイキン<6367>、セコム<9735>などがけん引しているほか、225型で200銘柄以上が上昇しており、インデックスに絡んだ商いが中心のようである。
 もっとも、米国では主要企業の決算が本格化しているが、日本でも来週から決算が本格化してくるため、現在のもち合いレンジからの上放れは期待しづらいところであろう。とはいえ、10月30日の日銀の追加緩和期待が根強く、海外勢による買い戻しによる需給要因から下値の堅さは意識されやすい。インデックス中心で上昇するなか、中小型株には資金が向かいづらいだろう。(村瀬智一)

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