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冷静に押し目を狙いたいところ

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。52.03円高の18183.26円(出来高概算8億8000万株)で前場の取引を終えた。19日の米国市場が上昇するなか、シカゴ日経225先物は大阪比140円高の18270円をつけており、これにさや寄せする格好から始まった。しかし、寄付き直後につけた18253.13円が高値になるなど、その後はこう着感の強い展開となっている。前引け間際には先物主導で上げ幅を縮めており、前日比変わらず水準に。
 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、過半数を占めている。規模別指数は大型株指数のみがプラス。セクターでは情報通信、銀行、繊維、海運、保険が上昇。半面、建設、石油石炭、非鉄金属、鉱業、ゴム製品、不動産が冴えない。KDDI<9433>、ソフトバンクグ<9984>が日経平均を支えている。

 日経平均は通信株の上昇に支えられている。一方で建設株が軒並み下げに転じるなど、日経平均はプラス圏での推移ながらも地合いは悪く、ポジションは取りづらい状況であろう。中小型株も物色対象が定まらず、日替わり的な商いが中心の中、ジャスダックが小幅に上昇する半面、マザーズ指数の弱さが目立つ。
 もっとも、中小型の動きをみても、これまで強かった銘柄等は当然の一服の流れではある。参加者が限られているなかでは調整幅も大きくなりやすく、心理的に不安定に映るだろう。冷静に押し目を狙いたいところであろう。業績上振れ観測の日東電<6988>も買い先行後は伸び悩んでおり、買い一巡後の押し目を狙った方が良さそうである。(村瀬智一)

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