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中小型株の押し目を探る流れ

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に下落。492.30円安の18541.41円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えている。昨年末の欧米株安の流れを受けて、2016年大発会は売り先行で始まった。その後一時18951.12円と下げ幅を縮める場面もあったが、為替市場で急速に円高に振れたことや、中国・上海指数の弱い動きなどが嫌気され、下げ幅を拡大させている。
 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1600を超えており、全体の8割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの下落。セクターでは、鉱業のみが上昇しており、食料品、電力ガス、ゴム製品、倉庫運輸、情報通信、化学、輸送用機器、空運、陸運、不動産などが2%を超える下げとなった。

 日経平均、TOPIXは2%を超える下げとなっているが、ジャスダック平均は0.16%、マザーズ指数は0.25%の下げにとどまっており、中小型株は相対的に底堅い動きをみせている。日経平均は一時500円を超える予想以上の下げとなり、この影響から中小型株等も失速する格好とはなっているが、押し目を探る流れは意識されそうだ。
 指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、ファナック<6954>、ソフトバンクグ<9984>、京セラ<6971>、ホンダ<7267>、日東電<6988>などの下げの影響が大きく、日経平均の切り返しは期待しづらいところ。一目均衡表の雲下限が18430円辺りに位置しており、これを捉えてくるようだと、いったんはリバウンドを意識しておきたいところではある。(村瀬智一)

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