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押し目買いも入りづらい需給状況、ソフトバンクグの動向に注視

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に下落。367.04円安の16681.33円(出来高概算10億7000万株)で前場の取引を終えた。中国の追加緩和期待を背景に19日のアジア・欧州株が全面高となったものの、米国市場の反応は限られ、ややハシゴを外された格好。小幅に反落して始まった日経平均は、寄り付き後早い段階で17000円を下回ると、その後もじりじりと下げ幅を拡大させており、昨年来安値に接近している。
 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1500を超えており、全体の8割近くを占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの下げ。セクターでは33業種全て下げており、鉱業、海運、石油石炭、不動産、鉄鋼の下落率が3%を超えている。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクグ<9984>、京セラ<6971>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>などが大きく下げており、日経平均の重石となっている。

 上海指数は3000を挟んでの推移をみせているほか、原油先物価格の先行きに対する警戒感が根強く、リスクオフの流れが強まっている。特にインデックスに絡んだ売りが断続的に出ているようであり、日経平均はこれといった戻りもなく、じりじりと下げ幅を拡大させているため、押し目買いも入りづらい需給状況であろう。まずは、年初来安値水準での下げ渋りがみられるかが注目されるところ。
 また、指数インパクトの大きいソフトバンクグ<9984>の動向にも注意する必要があるだろう。時価総額の大きさから機関投資家の保有が多いほか、個人の保有も多いため、同社の低迷はセンチメントを悪化させる。中小型株などへの換金売りにもつながりやすく、後場もソフトバンクグを横目で睨みながらの展開になりそうだ。(村瀬 智一)

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