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日経平均は反発、一先ず抵抗線を突破してきた点では安心感に

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。135.96円高の20065.05円(出来高概算7億6000万株)で前場の取引を終えた。米雇用統計の結果を受けた7日の米国株高のほか、円相場が1ドル114円台と円安に振れて推移するなか、日経平均は2万円の大台を回復して始まった。

 ただし、寄付きに付けた20070.44円を高値に、その後はこう着感の強い展開が続いており、日中値幅は50円弱にとどまっている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは海運、その他製品、空運、電気機器、不動産、ゴム製品が堅調。一方で、情報通信、銀行、石油石炭、水産農林、鉱業が小安い。

 日経平均はマドを空けての上昇となり、5日、25日線を突破してきている。上値の重さは意識されているが、一先ず抵抗線を突破してきた点では安心感につながろう。同線を支持線として踏ん張りをみせられるかが注目されるところである。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ファナック<6954>、コナミHD<9766>がけん引しており、2万円固めが意識されそうである。

 物色についてはインデックスに絡んだ商いが中心となっているが、日経平均が2万円をキープしつつも狭いレンジでのこう着が続いているため、次第に中小型株など個人主体の銘柄に資金がシフトしてくる可能性もありそうだ。ゲーム関連の一角に動意がみられており、関心の高さが窺える。
(村瀬智一)


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