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資源・素材関連への見直しが強まるか

オープニングコメント
 11日の東京市場は買い優勢の相場展開になろう。10日の米国市場では、NYダウが240ドルを超す大幅上昇となった。著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイはこの日、金属部品製造の米プレシジョン・キャストパーツを約320億ドル(4兆円)で買収すると発表。バークシャーの発表が、NYダウの7営業日続落と調整が続いていた米国株への買い戻しを誘う十分な要因になった。そのほか、中国株が景気刺激策への期待感から上昇していたほか、ギリシャ債務問題を巡る協議の合意観測なども買い材料視されていた。

 シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の20905円となり、これにさや寄せすることで、6月24日につけた年初来高値(20952.71円)を捉えてくることになりそうだ。さらに1996年以来となる21000円回復が意識されてきそうだ。週末にオプションSQを控えるなか、節目の21000円を捉える動きにより、ヘッジに伴う買いなども入りやすいだろう。

 一方で、バークシャーによるプレシジョン買収については、昨日の段階で伝えられており、織り込み済である。中国の上昇に対しても織り込まれており、買い一巡後は手掛けづらさが意識されそうである。夏季休暇シーズンで参加者が限られている中、先物主導で大きくトレンドが出やすく、より手がけづさらにつながりそうである。

 物色の流れとしては、昨日弱い動きが目立っていた鉱業、ゴム製品、鉄鋼、非鉄金属、金属製品辺りには、中国株や商品相場の上昇の流れから、資金が向かいやすい。また、中国関連として位置づけられている機械や商社などへの見直しも意識されそうだ。その他、川内原子力発電所1号機が再稼働することから、電力株のほか、原発関連への資金流入も意識されやすい。一方で、NHKの世論調査によると、安倍内閣を「支持する」と答えた人は37%、「支持しない」と答えた人は46%だった。先行きに対しては不透明要因になるだろう。

<AK>

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