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強弱感対立も想定以上の動きをみせる展開も

オープニングコメント
 28日の日本株市場は米株高の流れを引き継ぐ格好となり、日経平均は節目の23000円を意識した展開が期待される。27日の米国市場は、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を巡り、米国とメキシコの貿易協定が合意間近との報道を受け買いが先行。NYダウは26000ドル台を回復したほか、ナスダック総合指数も初めて8000ポイントの節目を上回った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の22885円。円相場は1ドル111円00銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からインデックス売買中心に買いが先行しよう。その後は23000円を意識する格好となり、強弱感が対立しやすいところであろう。東証1部の売買代金は7営業日連続で2兆円を下回っており、積極的な参加者は限られている状況。ただし、それ故に指値状況の薄いところを先物主導で振れやすいともいえる。つまり、閑散に売りなし、といったところである。

 また、先物市場ではクレディ・スイスの買いが目立っている。トレンド・フォロー型のファンド資金が流入しているとの見方がされている。また、普段はあまり見ないブローカーの手口も目立っており、これまでとは違うブローカーが動いているとも観測されている。参加者が限られているとはいえ、トレンド・フォロー型の売買によって、想定以上の動きをみせてくる可能性があるだろう。

 物色としてはインデックス主導から指数インパクトの大きい値がさ株のほか、米半導体大手AMDが連日で5%を超える上昇をみせており、引き続きハイテク株への支援材料となる。その他、昨日は日経平均に対してTOPIXの上昇率が大きく、NT倍率の上昇が続く中で、リバランスの商いが入りやすいとみられる。また、マザーズ指数は3%近い上昇をみせていることも、出遅れ修正の流れといったところであろう。

 とはいえ、中小型のバイオ関連が終日堅調な値動きとなるなど、センチメントは改善傾向にあるとみられる。マザーズ指数は4営業日続伸で1000Ptを回復するとともに、上値抵抗の25日線を突破してきている。節目の1050Ptを捉えてくるようだと、テクニカル面でもシグナルが好転する。需給悪化が警戒される中、これを捉えてくるようだと、より個人投資家の物色意欲が高まる。マザーズの回復が中小型株物色を活発にさせ、センチメント改善につながろう。その他、足元でバイオ関連物色が活気づいてきているが、米国ではバイオベンチャーのアルナイラム・ファーマが16%超の上昇をみせており、支援材料になりそうだ。


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