NYの視点:来週はG7、米中指標に注目
[14/03/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
3月18日付けのシカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで円の売り持ち高は前週から大幅に減少し、年初来で最低となった。
■来週のポイント
ロシア・ウクライナ危機の動向を睨みつつ、米国の金融政策の行方や経済指標に注目
が集まる。また、中国の製造業指数にも注目される。
■注目イベント
●米国
24日:スタイン連邦準備制度理事会(FRB)理事(投票権有)
25日:ロックハート・アトランタ連銀総裁(投票権なし)、プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁(投票権有)
26日:ブラード・セントルイス連銀総裁(投票権なし)が金融政策に関する講演
27日:エバンス・シカゴ連銀総裁(投票権なし)、ピアナルト米クリーブランド連銀総裁(投票権有)
イエレンFRB議長の発言「利上げは量的緩和第3弾(QE3)終了後、早くて6カ月後」の真意を探る展開が続く。FRB関係者はイエレンFRB議長が意図してタカ派姿勢を示したわけではないとの見方。ブラード・セントルイス連銀総裁はイエレンFRB議長の発言が民間などの市場見通し調査と一致し「特に深い意味はないと思う」との見解を示し
た。
●ウクライナ情勢
24-25日:オランダ・ハーグ核安全サミットの場で、日米英仏独伊加の先進7か国(G7)首脳会議の可能性
ロシアのプーチン大統領は21日、黒海沿岸のクリミアとセバストポリをウクライナからロシアに編入させる手続きを完了させる法に署名するなど、ロシアはウクライナとの関係改善に向けた姿勢を一向に見せない。
欧州はエネルギーの供給を受けていることもあり、対応は慎重。メルケル独首相は「ロシアがまだ主要8カ国(G8)のメンバーだ」としたが、英国のキャメロン首相は、「ロシアに対しさらなる措置をとるなら、G8から永久に除名する是非を協議すべきだ」と警告した。米国もロシア経済に影響を与えるような追加制裁を検討していることを明らかにした。ただ、根底にあるのは「ロシアはイランではない」ということ。イラン核協議においてロシアは大きく貢献。今後はロシアの報復措置などでイラン核協議に支障がきたされる可能性もあるため、オバマ米大統領はロシアに依存した外交から転換を強いられる可能性もあり困難な選択に迫られる。
●中国
24日:3月HSBC製造業PMI:予想48.7(2月48.5)
*日本円
ネット・円売り持ち:-61,099(3/18)←円売り持ち:-99,356(3/11)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077)
*ユーロ
ネット・ユーロ買い持ち:+52,991(3/18)←ユーロ買い持ち:+36,385(3/11)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高)
*ポンド
ネット・ポンド買い持ち:+25,536(3/18)←ポンド買い持ち:+21,999(3/11)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366)
*スイスフラン
ネット・スイスフラン買い持ち:+15,116(3/18)←スイスフラン買い持ち:+8,957(3/11)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331)
*加ドル
ネット・加ドル売り持ち:-69,805(3/18)←加ドル売り持ち:-52,191(3/11)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001)
*豪ドル
ネット・豪ドル売り持ち:-24,463(3/18)←豪ドル売り持ち:-40,850(3/11)
*NZドル
ネット・NZドル持ち:+15,751(3/18)←NZドル買い持ち:+14,449(3/11)
*メキシコペソ
ネット・ペソ売り持ち:-1,270(3/18)←ペソ売り持ち:-8,247(3/11)(直近買い持ち高最高:08年2/29+125,000)
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