【中国の視点】都市部の空室率は2割以上、政府の発表拒否で市場不安が高まる
[14/06/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
中国の西南財経大学経済学院が独自で調査したデータによると、都市部の空室率が22.4%まで拡大しているという。また、同経済学院の甘梨院長は、空室の資産が都市部住民の総資産の11.8%を占めており、総額4兆2000億元(約68兆8800億円)の住宅ローンがこれら空室に投入されていると指摘した。
一方、国家統計局は空室率に関するデータの発表を先送りしている。住宅都市農村建設部の馮俊チーフ・エコノミストは、統計局が6カ月以上放置している空室の総数を把握していると指摘。ただ、中国では空室率に対する明確な定義を定めていないため、空室率を発表できないと説明した。
ただ、市場関係者の間では、統計局が発表を拒否していることについて、空室状況が予想以上に深刻だとの見方が広がっている。
外国での空室率の定義について、住宅全体に対する貸し出しあるいは売却意欲のある住宅の割合で計算している。米国や英国など先進国の空室率は約10%前後といわれている。
西南財経大学の調査データが正確なら中国の不動産バブルが予想以上の深刻な状態になっていると警告された。
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一方、国家統計局は空室率に関するデータの発表を先送りしている。住宅都市農村建設部の馮俊チーフ・エコノミストは、統計局が6カ月以上放置している空室の総数を把握していると指摘。ただ、中国では空室率に対する明確な定義を定めていないため、空室率を発表できないと説明した。
ただ、市場関係者の間では、統計局が発表を拒否していることについて、空室状況が予想以上に深刻だとの見方が広がっている。
外国での空室率の定義について、住宅全体に対する貸し出しあるいは売却意欲のある住宅の割合で計算している。米国や英国など先進国の空室率は約10%前後といわれている。
西南財経大学の調査データが正確なら中国の不動産バブルが予想以上の深刻な状態になっていると警告された。
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