NYの視点:イエレンプット健在か
[14/08/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
ワイオミング州ジャクソンホールで米カンザスシティ連銀が主催する金融・経済シンポジウムの2014年度の議題は「労働市場」だ。ジャクソンホール会合を控えて、米国の経済専門局であるCNBCが36人のエコノミストやマネーマネジャーを対象にした調査を実施。回答者は、利上げサイクルが次期大統領が就任するまで継続するハト派のFOMCを予想している。利上げの実施時期の見通しは前回7月の調査より1か月早まり2015年7月。終了は2017年第4四半期末と見ている。通常の利上げサイクル平均の9か月を上回り、歴史上でも最長の利上げサイクルを見込んでいるようだ。その理由として、イエレンFRB議長がたびたび指摘している経済全体の回復に比べて労働市場にたるみ(slack)が存続していることが挙げられた。
市場はイエレンFRB議長のジャクソンホールでの会合もハト派または中立色が強くなると予想。発言がタカ派色を強めるとサプライズとなりドル買いに拍車をかける可能性がある。
■CNBCのFRB調査
*連邦公開市場委員会(FOMC)の政策
過剰に緩和的:46%
適切:49%
過剰にタイト:3%
*経済に比べた労働市場のたるみ(slack)
大きい:74%(7月84%)
かわりなし:6%(7月4%)
小さい:20%(7月12%)
*FF金利誘導目標見通し
2014年12月末:0.16%
2015年6月末:0.39%
2015年12月末:0.89%
*ジャクソンホールでのイエレンFRB議長講演
・タカ派よりとなる:6%
・中立:63%
・ハト派よりとなる:31%
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