NYの視点:BOOKIES、ギリシャのユーロ離脱の賭け取りやめ
[15/04/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
英フィナンシャルタイムズ紙は16日、ギリシャ政府が今月初めに国際通貨基金(IMF)に対し融資返済の先延ばしを非公式に打診、これに対しIMFが拒否したと報じた。この報道に対し、ギリシャのバルファキス財務相は「IMFへの支払い延期を求めた事実はない」と否定。ツィプラス・ギリシャ首相は4月末までに欧州債権者と合意すると楽観的な見通しを強調した。
ドイツのショイブレ財務相は15日、ギリシャのチプラス政権が「改革を後戻りさせている」と批判し、同国への救済資金支払いをめぐる交渉が来週決着するとは「誰も」予想していないと言明。モスコビシ欧州連合(EU)委員は「欧州にギリシャの債務再編の政策意図はない」「最初に債務再編を望むギリシャの政策は間違い」とギリシャの政策を批判したうえ、「ギリシャのユーロ離脱の影響を受けた金融市場に対応する手段がEUにはある」と述べ、ギリシャのユーロ離脱も覚悟している姿勢を見せた。米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は15日に、ギリシャ国債の長期信用格付けを「Bマイナス」から「トリプルCプラス」に1段階引き下げ。
ギリシャは改革に関して欧州債券団と合意できずに救済資金を得られないと、5月に迫っている国際通貨基金(IMF)への10億ドルの支払いが不可能となる。英国の賭け屋、ブックメーカー (bookmaker)、通称bookie(ブッキー)は、ギリシャがユーロ圏離脱することへの賭けを中止した。近々、ギリシャがユーロ離脱のプロセスを開始する可能性が強まったためと説明した。
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