中国:AIIBは年末設立へ、BRICS銀と補完関係に
[15/05/19]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 経済総合
中国財政部の史耀斌・副部長は15日、国際金融機関「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)が15年末の設立となる見通しを明らかにした。設立後、早期に業務を開始する予定だ。証券時報が16日伝えた。
中国主導で設立準備が進められているAIIBは、アジア地域でのインフラ建設資金を融資する目的で創設される。資本金は当初予定の500億米ドルから、1000億米ドル程度に拡大される見通しだ。創始メンバーは57カ国。英国、フランス、ドイツ、イタリアなど先進国のほか、ロシア、ブラジル、インド、南アフリカなどの新興国が含まれる。6月末までに加盟国との設立協定(AOA)提携を目指す。
一方、史副部長によると、中国、インド、ロシア、ブラジル、南アフリカの新興5カ国(BRICS)が創設する新開発銀行(通称:BRICS銀行)も15年末、または16年初の運営開始を計画している。創設段階の資本金は500億米ドルで、5カ国が20%ずつ出資。本部は上海市に置き、総裁職はインド→ブラジル→ロシア→南アフリカ→中国の順に回す。初代総裁には、インドのK・V・カマト氏(67歳)が内定した。
BRICS銀は、新興国のインフラ整備に融資を提供する。史副部長はAIIBとBRICS銀の関係性について、「相互補完の関係にある」と説明。運営段階では相互に連携し、世界やアジアでのインフラ整備を共同で進める考えとしている。
なお、AIIBへの参加を見送った日米が主導するアジア開発銀行(ADB)の加盟国数は67カ国・地域。14年末時点の資本金は1531億米ドルで、主要出資国は日米のほか、中国やインド、オーストラリア、カナダなど。日本の中尾武彦氏が総裁を務めている。
【亜州IR】
<ZN>
中国主導で設立準備が進められているAIIBは、アジア地域でのインフラ建設資金を融資する目的で創設される。資本金は当初予定の500億米ドルから、1000億米ドル程度に拡大される見通しだ。創始メンバーは57カ国。英国、フランス、ドイツ、イタリアなど先進国のほか、ロシア、ブラジル、インド、南アフリカなどの新興国が含まれる。6月末までに加盟国との設立協定(AOA)提携を目指す。
一方、史副部長によると、中国、インド、ロシア、ブラジル、南アフリカの新興5カ国(BRICS)が創設する新開発銀行(通称:BRICS銀行)も15年末、または16年初の運営開始を計画している。創設段階の資本金は500億米ドルで、5カ国が20%ずつ出資。本部は上海市に置き、総裁職はインド→ブラジル→ロシア→南アフリカ→中国の順に回す。初代総裁には、インドのK・V・カマト氏(67歳)が内定した。
BRICS銀は、新興国のインフラ整備に融資を提供する。史副部長はAIIBとBRICS銀の関係性について、「相互補完の関係にある」と説明。運営段階では相互に連携し、世界やアジアでのインフラ整備を共同で進める考えとしている。
なお、AIIBへの参加を見送った日米が主導するアジア開発銀行(ADB)の加盟国数は67カ国・地域。14年末時点の資本金は1531億米ドルで、主要出資国は日米のほか、中国やインド、オーストラリア、カナダなど。日本の中尾武彦氏が総裁を務めている。
【亜州IR】
<ZN>