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NYの視点:米住宅市場に回復の兆し、FOMCには朗報に

注目トピックス 経済総合

イエレンFRB議長やFOMCメンバーは昨年から米国の住宅市場が牽引して経済の回復を予想していたが、住宅市場の回復が期待ほど伸びなかったことを懸念材料としていた。しかし、今まで出遅れていた住宅市場の回復がピークとなる春先の指標で、改善ペースが加速している兆候が見られ始めた。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した6月中古住宅販売件数は前月比3.2%増の549万戸と、市場予想の540万戸を上回り、2007年の2月以降で最高となった。NARのチーフエコノミストは、本年の春先のピークの住宅市場が雇用の安定や経済の改善で需要が回復していると指摘。さらに、今年は、後半に予想されている連邦公開市場委員会(FOMC)による利上げにより住宅ローン金利が上昇する前の駆け込み需要も観測されるという。

中間価格は前年比6.5%増の236400ドルと、ピーク時2006年7月の230400ドルを上回り過去最高を記録した。前年比での上昇も40カ月連続。供給不足の深刻化が目立つ。中古住宅在庫は230万戸と昨年の半分。50万ドル以上の高級住宅価格の上昇が目立つ一方、10万ドル以下の低価格住宅の住宅価格は逆に2.6%減となっていることから、投機・投資の様相も濃い。

住宅市場の改善も、イエレンFRB議長やFOMCメンバーの米国経済や利上げに対する自信につながる。金融先物市場では12月の利上げ確率が59%と、昨日の56%から上昇した。


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