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NYの視点:FOMCに向けたシナリオ

注目トピックス 経済総合

米連邦準備制度理事会(FRB)は16-17日にかけて2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)を開催している。経済専門局であるCNBCがエコノミスト、マネーマネジャー、ストラティジストの51人を対象に実施した恒例の世論調査によると49%が今回の会合での利上げを予想していることが明らかになった。5年の調査歴史上、初めて、「利上げ見通しが台頭した」とのコメントが出されている。43%は利上げが見送られると見ている。8月の調査の47%から低下した。確かでないとの見方は8%と、前回の5%から上昇。

また、回答者はFRBが2016年の8月からバランスシートを縮小し始めると見ている。前回調査の9月から前倒し。利上げの終了は2018年の1-3月期で、前回調査から6か月早まった。「経済指標次第」とするFRBにとり、利上げの条件がそろった。万が一、利上げが見送られた場合はおそらく、「金融安定への懸念」が要因となると見ている。FF金利誘導目標見通しでは2015年末が0.37%、2016年末は1.17%、利上げを終えるのは2.7%。また、米国経済の回復にとり最大の脅威は世界経済の成長であることが明らかになり、経済が今後12か月にリセッションに陥る確率も18.6%と、3年ぶりの高水準となった。56%の回答者が利上げは株式相場に織り込み済み、債券相場は60%が織り込み済みと見ている。いくつかの金融機関が提示している連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けたドルのシナリオは以下のようになっている。

■FOMCを受けた市場のシナリオ

1予想以上のタカ派:0.25%の利上げに加え、スタッフの金利見通し(terminalrate利上げ終了時の金利)に下方修正がない場合。ドルは上昇。

2 ややタカ派:0.25%の利上げもスタッフ見通しで最終的な金利見通しが引き下げられた場合。ドルの上昇は限定的になると予想される。

3 利上げは見送るが年内の利上げの確率が高いことを明確化した場合:投資家はドルの買い持ちを維持、またはポジションをドルの買い持ちに傾ける。

4.ややハト派:利上げを見送り年内の利上げの確率が高いことを明確化するが、金利見通しが引き下げられた場合:押し目でのドル買い

5.ハト派:利上げを見送り、少なくとも今後6か月間の利上げの選択肢がなくなった場合:ドル売り



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