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中国:「AIバブル」警戒感、売上ゼロでも企業価値155億円

注目トピックス 経済総合
AI(人工知能)への関心が世界的に高まるなかで、過剰投資に早くも警鐘が鳴らされている。度を超えた期待感が「バブル相場」を生み出しているとの警戒感が浮上。AIソーシャルネットワークサイト「新智元」が中国のAIベンチャー100社を対象に行ったアンケート調査では、「自社の企業評価額」について回答した98社で、評価額の合計が1014億人民元(約1兆5511億円)に到達。1社平均で10億人民元(約155億円)という結果になったという。億欧網が9日付で伝えた。
深センのベンチャーファンド、達晨創投の俊照・投資総監は、「過剰な期待は禁物」と警告している。中国AIベンチャーの一部には、売り上げ未計上の状態にもかかわらず、評価額が10億人民元に達している新興企業も存在すると指摘。「極めて大きな泡沫が形成されている」と懸念したうえで、「まだ“技術ツール”の段階にあり、商品化までには大きな隔たりがある」と解説した。
調査会社・艾瑞咨詢の報告によると、AIビジネスを手がける中国ベンチャー企業は、今年1月時点で概算100社に拡大。うち65社が総額で29億1000万人民元の出資を受けた。
グーグルの元エグゼクティブだったKai-Fu Lee(李開復)氏が立ち上げたベンチャーファンド「創新工場(Sinovation Ventures)は、2015年の1年間だけで25社を超えるAIベンチャーに投資。さらに今年9月には、AI投資向けの資金確保に向けて45億人民元を新たに募集した。このほか、達晨創投、昆仲資本など多くのベンチャーファンドが「AI投資レース」に続々と参戦している。

【亜州IR】



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