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【中国】成都も「HOVレーン」導入、相乗り推進で道路渋滞緩和へ

注目トピックス 経済総合
道路渋滞対策の一環として、相乗りを推進する「HOVレーン」(乗車人員が一定人数以上の車両のみの通行を許すレーン)の採用が中国の一部都市でも進んでいる。直近では、四川省成都市が今月13日に導入。江蘇省無錫(2014年5月)、山東省済南(15年7月)、広東省深セン(16年4月)に続いて「HOVレーン」システムを採用した中国4番目の都市となっている。広州日報が20日付で伝えた。

成都市は科華中路、科華南路の下を通るトンネル部分、天府大道の一部に「HOVレーン」を導入。朝晩のラッシュ時間帯は、乗車人員が2人以上の車両のみ通行を許可した。

また深セン市では、運転手1人で運転する車両が「HOVレーン」を走行した場合に、罰金を科す制度を設けた。「HOVレーン」を正式運用させてから4カ月後、違反車両から1台当たり300人民元(約4960円)の罰金を徴収している。同市は車両密度が道路1キロ当たり503台と全国トップレベル。渋滞問題の解消は急務の課題だ。

同市に限らず中国の都市部では、「1人乗りマイカー」の多さが問題視されている。成都市では、朝晩ラッシュ時の「1人乗りマイカー」比率が55〜68%に達し、道路の使用効率は極めて低い。深セン市に至っては、同市を東西に横断する幹線道路「浜海大道」のラッシュ時「1人乗りマイカー」比率が74.2%に達した。これが理由で、広東省初の「HOVレーン」試験導入都市に選定されている。

「HOVレーン」導入効果は、すでに表れ始めた。「HOVレーン」導入の中国1号都市となった無錫市では、乗車人員3人以上の車両(路線バスを含む)のみ走行を認める専用レーンを設定。同区間ではそれ以降、「HOVレーン」導入前に比べて車両交通量が10%近く増えたにも関わらず、道路渋滞が解消された。深セン市でも、乗車人員2人以上の車両交通量が「浜海大道」全体で17%増加している。

公安部交管局によれば、16年6月末の時点で全国46都市の自動車保有が大台の100万台を超えて推移。うち北京、成都、深セン、重慶、上海、蘇州、天津、鄭州、西安、杭州、広州、武漢、石家荘、南京、青島、東莞の16都市は、200万台以上に達した。上位都市の台数は、北京の544万台、成都の389万台、深センの318万台、重慶の304万台、上海の302万台、蘇州の289万台、天津の275万台、鄭州の254万台、西安の236万台、杭州の229万台など。



【亜州IR】



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