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三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」〜あなたは“お金のデザイン”ができていますか?〜 押さえておきたい欧州の経済指標1

注目トピックス 経済総合
皆様こんにちは!フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。こちらの連載ではアメリカ、日本、中国と、チェックするべき経済指標をご紹介してきました。今回からはヨーロッパに目を向けていきましょう!

ヨーロッパの経済指標は1.欧州中央銀行(ECB)政策金利、ヨーロッパ、2.PPI(生産者物価指数)、ヨーロッパ、3.ドイツGDP、以上の3つを私はチェックしています。ちなみに私がチェックしている経済指標はこれでおしまい!「押さえておくべき経済指標について」はラストスパートとなります!頑張ってまいりましょう!

今回は1.欧州中央銀行(ECB)政策金利についてお伝えします。
ECBとはEuropean Central Bankの略で欧州中央銀行を指します。1998年6月にドイツのフランクフルトに設立された銀行で、ユーロ圏における物価の安定を主な目的としています。ユーロ圏の金融政策を決定・執行することができ、政策金利の決定、外貨準備の保有、管理、為替市場での市場介入やユーロ紙幣の発行なども業務としています。

中央銀行は通常では日本の日銀のように一つの国に一つだけあるのですが、ECBはユーロを支える中央銀行として設立されていて、ユーロを導入している国の中(ユーロ圏)に1つだけある中央銀行となっています。各国の中央銀行は引き続き存在していますがユーロに関する政策の基本的方針を決定するのはECBです。

ECB理事会(ECB Governing Council)は、総裁、副総裁、選任理事4名の計6名のECB役員と、ユーロ導入国における各国中央銀行総裁19名、計25名で構成されています。現在の総裁はドラギ氏です。ECBの最高意思決定機関でドラギ氏就任以降は積極的な緩和策が目立つこともあり注目されています。

ECB理事会が発表するECB政策金利の発表時期は、月2回のECB理事会の開催日の内、1回目の理事会終了後。原則として毎月第1木曜に開催されます。
足元では、2017年6月8日のECB理事会において発表されており、2019年までのユーロ圏成長率予測値は小幅に上方修正されたものの、政策金利は0.00%、中銀預金金利は0.40%に据え置くことが決定されました。

またECBのドラギ総裁は「インフレ基調が持続的・自律的になるためには、かなりの金融緩和がなお必要」と指摘していますが、ECBの債券購入プログラムは今年後半以降に微調整されるかもしれません(減額調整)。2018年以降は大幅に縮小される可能性があることから、ユーロ圏諸国の債券利回りは総じて上昇し、欧州諸国の株式相場は圧迫されるおそれがあります。注視していきたいですね。

去年はイギリスのEU離脱が大きな話題になりましたが、今年もイギリスのハードブレグジット、またほかの国のEU離脱の可能性、EU分解危機も懸念されています。今年は4〜5月にフランスの大統領選挙、6月にはフランスの国民議会選挙でマクロン候補が大統領になり注目を集めています。9月にはドイツの連邦議会選挙がありますし、今年中にイタリアでも選挙がありそう。まだまだヨーロッパには注目が集まりそうです。このタイミングでヨーロッパの経済指標をチェックして投資にお役立て頂ければと思います。

さてさて、これを読んでくださっている皆様は投資をされていますか?いきなり自分で考えて始めるのはハードルが高いという方は、ETFやロボアドバイザーに任せる、また優待目当てで株式投資してみるなどやりやすい方法からでも良いので投資を始めてみてはいかがでしょうか。人工知能を使ったロボアドバイザーでは「お金のデザイン」が開発したTHEO(テオ)がオススメ。THEO(テオ)は世界中で上場しているETF(上場投資信託)を投資対象としているので自動的に分散投資してくれる便利なサービスです。実際に投資をすることで経済指標やその結果による動向への理解はより深まると思いますし、自己投資の1つとしてもぜひご検討くださいね。

三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」は、資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。

FISCOマーケットレポーター
三井智映子



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