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台湾銀行6000万ドル流出事件、北朝鮮系ハッカー集団の犯行か

注目トピックス 経済総合
 台湾の銀行がこのほどサイバー攻撃を仕掛けられ、一時、6000万ドル(約2・2億円、1台湾ドル=3・72円)相当が盗まれた事件の犯人は、ハッカー集団のラザルス(LazarusGroup)である可能性が浮上した。サイバーセキュリティ専門家の間では、ラザルスは北朝鮮とつながりを持っていると認識されている。

 イギリスの国防・情報セキュリティ会社、BACシステムズはこのほどSNSで、台湾遠東国際銀行事件の一部の攻撃手口は、ラザルスがかつて使っていたものだと指摘し、攻撃用スパイウェアをコントロールする拠点は北朝鮮国内にあることを突き止めたとしている。事実なら、ラザルスを北朝鮮のハッカー集団と示す新たな証拠となる。

 2014年に北朝鮮の政治体制を揶揄する映画を製作したソニーの米映画子会社が受けたサイバー攻撃、2016年バングラディシュ中央銀行が8100万米ドル(約91億円、1米ドル=112円)相当を盗まれたハッカー事件、今年はじめに世界各国の銀行を狙った大規模サイバー攻撃はみなラザルスの犯行だと米やロシアのセキュリティー分析会社が断定した。

 ラザルスがいま、インターネット上で流通する仮想通貨ビットコイン、メキシコやポーランドの銀行を狙うなどのハッカー攻撃を準備している、とBACシステムズの関係者が警告をならした。

 遠東国際銀行は10月初旬、ハッカー攻撃を受けて一時、6000万ドル相当が盗み出されたと公表した。台湾捜査当局の発表ではスリランカ、カンボジア、米国などの銀行口座に流出した4600万ドル(約1・7億円)は回収でき、スリランカ当局が容疑者のうちの二人を逮捕した。

(翻訳編集・叶清)


【ニュース提供・大紀元】




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