11日の米国市場ダイジェスト:ダウは67ドル安、ウクライナや中国企業の債務不履行懸念で終日軟調
[14/03/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは67ドル安、ウクライナや中国企業の債務不履行懸念で終日軟調
NYダウ ナスダック
終値 :16351.25 終値 :4307.19
前日比:-67.43 前日比:-27.26
始値 :16419.39 始値 :4342.93
高値 :16460.33 高値 :4354.43
安値 :16325.17 安値 :4295.47
11日の米国株式相場は下落。ダウ平均は67.43ドル安の16351.25、ナスダックは27.26ポイント安の4307.19で取引を終了した。朝方は小動きで始まったものの、クリミア自治共和国の議会がウクライナからの独立を決議したことや、中国企業の債務不履行懸念などを嫌気して終日軟調推移となった。セクター別では、消費者・サービスや不動産が上昇する一方、自動車・自動車部品や銀行が下落した。
紳士服のメンズウェアハウス(MW)は、同業のジョス・エー・バンク(JOSB)を総額18億ドルで買収することで合意し、両社とも上昇。一方で、自動車のゼネラル・モーターズ(GM)は、リコールの発表が大幅に遅れた問題で、司法省が刑事捜査を開始したことが明らかとなり下落。アパレルのアーバン・アウトフィッターズ(URBN)は、アナリストの投資判断引き下げで軟調推移となった。
政府管理下にある住宅金融のファニーメイとフレディーマックを解体し、新たな公的住宅金融機関を設立する法案が明らかとなり、両社の株式や優先株が大幅下落となった。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円95銭、ウクライナ情勢懸念でリスク回避の円買い
ドル・円は103円32銭から102円86銭まで下落し102円95銭で引けた。クリミア自治共和国の議会がウクライナからの独立を決議するなどウクライナ情勢は緊迫化、加えて「中国企業が債務不履行(デフォルト)に陥る」との噂にリスク回避の円買いが加速した。
ユーロ・ドルは、1.3849ドルから1.3877ドルへ上昇し1.3875ドルで引けた。米国経済指標を受けた債券利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。ユーロ・円は、143円30銭へ上昇後、142円67銭へ反落。ウクライナ情勢や中国経済への懸念に円買いが優勢となった。
ポンド・ドルは、1.6598ドルから1.6647ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.8796フランから0.8779 フランへ下落した。安全通貨としてのフラン買いが加速。
■NY原油:続落で100.03ドル、中国懸念で需要後退思惑から売り続く
NY原油は続落(NYMEX原油4月限終値:100.03 ↓1.09)。中国の経済や金融システムへの懸念から、銅相場が下落する状況に、原油も需要後退思惑による売りが優勢となり、101.08ドルを高値に、一時99.88ドルまで下落した。
中国企業の社債が新たにデフォルト(債務不履行)となる可能性があるとの観測が浮上したもよう。また、日本時間12日午後11時30分に米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)発表が予定されており、原油在庫の増加予想も相場の重石になったとみられる。通常取引の終値は何とか100ドル台を保ったものの、その後の時間外取引では99.64ドルまで下落が進んでいる。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.27ドル -0.20ドル(-1.14%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.70ドル -0.43ドル(-1.34%)
ゴールドマン・サックス(GS)169.89ドル -3.62ドル(-2.09%)
インテル(INTC) 24.73ドル -0.11ドル(-0.44%)
アップル(AAPL) 536.09ドル +5.17ドル(+0.97%)
グーグル(GOOG) 1199.99ドル -11.58ドル(-0.96%)
フェイスブック(FB) 70.10ドル -1.93ドル(-2.68%)
キャタピラー(CAT) 96.84ドル +0.09ドル(+0.09%)
アルコア(AA) 12.19ドル +0.25ドル(+2.09%)
ウォルマート(WMT) 74.92ドル +0.49ドル(+0.66%)
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