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日本株見通し:売り先行のスタートへ、ウクライナと中国を懸念

注目トピックス 市況・概況

12日の東京市場は売り優勢の展開になろう。11日の米国市場では、クリミア自治共和国の議会がウクライナからの独立を決議したことや、中国企業の債務不履行への懸念などが嫌気され、軟調な展開に。シカゴ日経225先物清算値は大証比185円安の15025円と大幅な下げとなり、この流れを受けて日経平均はギャップ・ダウンから始まることになりそうだ。

ウクライナ情勢については織り込まれているとみられるが、中国企業の債務不履行への懸念によって、上海市場の動向を睨みながらの相場展開となる。中国の経済や金融システムへの懸念から銅相場の下落が続くなか、安全資産として買われやすいとされる金相場についても下押し圧力がかっている状況だ。

また、テクニカル面でも弱気スタンスになりやすい。11日の上昇で一目均衡表では今日にも雲突破によるシグナルが好転する可能性が高まっていた。しかし、シカゴ先物にサヤ寄せすることで、切り下がりをみせている雲下限に上値を抑えられる格好での調整をみせそうである。この雲は今後14700円辺りまで下がるため、まずは15073円辺りに位置する雲下限レベルでの底堅さをみせておきたいところである。

トレンドが悪化することにより、リバウンド機運は高まり難く、メジャーSQ前ではあるが先物主導による短期筋の売り仕掛け的な売買が出やすくなる。前日に強い動きをみせていたソフトバンク<9984>、ファナック<6954>などへのショートも出やすい。日経平均の底堅さを見極めつつ、物色の流れは中小型の材料系の銘柄にシフトしよう。



<TN>

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