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後場に注目すべき3つのポイント〜米FOMC待ち、中小型株での短期売買が継続へ

注目トピックス 市況・概況

19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・引けにかけてのショートカバーを意識か
・ドル・円は101円34銭付近、ウクライナ情勢への警戒感から上げ渋る展開
・主力株はまちまち、動意付いた中小型株での短期売買が継続へ

■引けにかけてのショートカバーを意識か

日経平均は反落。56.32円安の14354.95円(出来高概算9億6000万株)で前場の取引を終えた。プーチン大統領が「ウクライナの分割は望まない」と発言したことでウクライナ東・南部への介入拡大への懸念が後退したことを材料視した米国市場の上昇の流れを引き継ぐ格好で始まった。しかし、寄り付き直後に14500円を回復する局面を見せた後は、こう着感の強い相場展開に。前場半ば辺りには先物主導で下げに転じてしまっている。

セクターでは寄り付きこそ東証33業種すべてが上昇して始まった。2014年1月1日時点の公示地価で、東京、大阪、名古屋の三大都市圏は6年ぶりのプラスに転換となったことを受けて不動産が上昇率なども目立っていた。しかし、不動産が下げに転じるなど、前引けでは上昇しているセクターは医薬品、食料品、化学、小売の4業種にとどまっている。

朝の外資系注文動向では比較的まとまった買い越しだったこともあり、底堅い展開が期待されていた。しかし、ウクライナ情勢に対する警戒や中国景気の先行き不透明感などがくすぶる状況のなかではリスク回避的な動きが継続しているようである。そのほか、18-19日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めたいとの模様眺め気分も強そうだ。

指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、KDDI<9433>が堅調な半面、ソフトバンク<9984>、ファーストリテ<9983>が軟調。ソフトバンクは短期的な過熱感が意識されていたため想定内の一服といった格好だが、不動産の買いが続かなかったことが手掛けづらくさせている面もありそうだ。

FOMCでは債券買入れ額の100億ドルずつの縮小は織り込み済み。市場の関心はフォーワード・ガイダンスの修正があるかに集中している。失業率基準6.5%を引き下げ若しくは撤廃する可能性のなか、ゼロ金利政策の長期化が意識されてくることで米国株式の上昇への見方となり、これが日本株への底堅さにつながろう。大引けにかけてのショートカバーを意識しておきたい。

■ドル・円は101円34銭付近、ウクライナ情勢への警戒感から上げ渋る展開

ドル・円は101円34銭付近で推移。ドル・円は、ウクライナ情勢への警戒感から上げ渋る展開だが、ドル買いオーダー(101円00-20銭)で下値は限定的。ユーロ・ドルは、1.3927ドルから1.3934ドルで推移。ウクライナ情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、141円17銭から141円28銭で推移。

12時18分時点のドル・円は101円34銭、ユーロ・円は141円10銭、ポンド・円は168円16銭、豪ドル・円は92円36銭付近で推移。上海総合指数は、2002.99(前日比-1.10%)で推移している。

■後場のチェック銘柄

・米FOMC見極めのなか、ウクライナ情勢への根強い警戒感などで日経平均はマイナス転換
・主力株はまちまち、動意付いた中小型株での短期売買が継続へ
・後場も見送りムード優勢か、上海総合指数の下げ幅拡大が重しに

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

13:30 1月全産業活動指数
14:00 1月景気動向指数改定(速報値:先行指数112.2、一致指数114.8)
14:00 木内日銀審議委員、記者会見
14:00 黒田日銀総裁が講演(国際通貨研究所)
16:00 菅官房長官、定例記者会見



<KO>

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