FOMCへの期待と日銀総裁講演への思惑【クロージング】
[14/03/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
19日の日経平均は続伸となり、51.25円高の14462.52円(出来高概算22億7000万株)で取引を終えた。買い先行で始まった日経平均は、その後こう着感が強まるなか、後場寄り付き直後には14302.37円まで下押す局面をみせた。その後、黒田日銀総裁の講演内容を巡る思惑から急動意をみせ、14663.54円まで上げ幅を拡大。大引けにかけては再びポジション調整とみられる流れから上げ幅を縮めるなど、方向感の掴みづらい展開だった。
先物主導によるインデックス売買の影響が大きく、ソフトバンク<9984>は荒い値動きに。公示地価の上昇を手掛かりとした不動産株は、買い先行後に失速し、日銀総裁の講演間近に動意付くものの、結局は下げに転じる銘柄が目立っていた。
明日は、今晩の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けた米国市場の動向に左右させられるだろう。可能性としては、FOMCでは債券買入れ額の100億ドルずつの縮小は織り込み済み。フォワード・ガイダンスの修正で、失業率基準6.5%を引き下げ若しくは撤廃する可能性のなか、ゼロ金利政策の長期化が意識されてくることで米国株式の上昇との見方。ほか、20日、21日についても日銀総裁の講演が予定されており、思惑的な値動きが続きそうである。
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