前場に注目すべき3つのポイント〜米アップルが時間外で大幅高に
[14/04/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
24日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:米アップルは好材料てんこ盛り、日米共同記者会見に注目
■外資系証券の注文動向:差し引き210万株の売り越し
■前場の注目材料:米アップル、市場予想を上回る1-3月期決算や株式分割を発表し時間外で大幅高
■米アップルは好材料てんこ盛り、日米共同記者会見に注目
☆日経225想定レンジ:上限14650円-下限14500円
24日の東京市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。23日の米国市場は、4月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を下回ったほか、3月新築住宅販売件数が予想に反して大きく減少しことが嫌気され売りが先行した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の14500円だった。円相場は1ドル102円50銭辺りとやや円高に振れて推移していることもあり、日経平均は23日に高値引けとなった反動もありそうだ。
一方、注目された米アップルの決算だが、予想を上回ったほか、株式分割、増配、自社株買いを発表し、時間外で一時7%高となっている。米国市場の下げの影響をアップル効果が下支えしてくる展開も意識されそうである。売り先行後はアップル効果を織り込みに行く格好で、電子部品株などの動向が注目されそうである。また、足元で波乱含みの状況が続いているモメンタム株の復活もありそう。
とはいえ、日本についても本日辺りから決算発表企業が増えてくるため、様子見ムードが強まりやすい。見通しがコンセンサスを下回ったことで動向が注目されていた日本電産<6594>は、売りが先行したものの結局プラスで終えていた。しかし、23日のザラバ中に決算を発表したJSR<4185>は急落するなど、今後本格化する決算を見極めながらの相場展開になりそうである。
もっとも、30日の金融政策決定会合に向け、週内に限っては緩和期待がくすぶるなか、下値の堅さは意識されそうだ。また、オバマ米大統領来日により、環太平洋経済連携協定(TPP)を巡る日本と米国の関税交渉も日米首脳会談での大筋合意に向けた調整も進んでいるとみられる。その後の共同記者会見などが市場に影響を与えてくる可能性がありそうだ。
■外資系証券の注文動向:差し引き210万株の売り越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1860万株、買い1650万株、差し引き210万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
4月17日(木):630万株の買い越し
4月18日(金):50万株の売り越し
4月21日(月):140万株の売り越し
4月22日(火):210万株の買い越し
4月23日(水):650万株の買い越し
■前場の注目材料
・米アップル、市場予想を上回る1-3月期決算や株式分割を発表し時間外で大幅高
・米フェイスブック、1-3月期決算は市場予想を上回り時間外で上昇
・LINE、飲食店予約の新サービスを開始へ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:50 前週分対外対内証券売買
10:30 日米首脳会談(迎賓館)
12:15 日米首脳共同会見
<KO>