24日の米国市場ダイジェスト:ダウは前日比変わらず、アップル決算を好感も上値は重い
[14/04/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは前日比変わらず、アップル決算を好感も上値は重い
NYダウ ナスダック
終値 :16501.65 終値 :4148.34
前日比:±0.00 前日比:+21.37
始値 :16503.39 始値 :4174.61
高値 :16541.26 高値 :4177.16
安値 :16452.30 安値 :4107.52
24日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は前日比変わらずの16501.65、ナスダックは21.37ポイント高の4148.34で取引を終了した。アップルの決算が好感され買いが先行したものの、週間新規失業保険申請数が予想以上に増加したことや、一部企業の冴えない決算が上値を抑える展開となった。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や小売が上昇する一方、電気通信サービスや医薬品・バイオテクノロジーが下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)は予想を上回る決算と株主還元策の大幅拡大を発表して大幅上昇。住宅メーカーのDRホートン(DHI)や建設機械のキャタピラー(CAT)も好決算を発表して堅調推移となった。一方で、自動車のゼネラル・モーターズ(GM)はリコール問題の影響で大幅減益となる決算を発表して小幅下落。交流サイトのフェイスブック(FB)も僅かに予想を上回る決算を発表したものの、前日終値を挟んでもみ合う展開となった。
マーケット終了後にソフトウェア大手のマイクロソフト(MSFT)が発表した決算は、売上及び利益とも予想を上回り時間外取引で上昇して推移している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円35銭、前週分新規失業保険申請件数の増加で上げ渋る
ドル・円は102円64銭まで上昇した後、102円09銭まで下落し、102円35銭で引けた。この日発表された米国の3月耐久財受注の上振れにドル買いが優勢になったが、前週分新規失業保険申請件数が増加したことで上げ渋り、日米共同声明の24日中の発表が見送られる見通しとの報道を受けて、ドル売り・円買いに転じた。
ユーロ・ドルは、1.3792ドルまで下落後、1.3833ドルまで上昇し、1.3825ドルで引けた。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の追加緩和示唆のほか、「ロシアがウクライナ国境で演習開始」との報道もユーロ売りにつながった。ユーロ・円は、141円78銭から141円05銭まで下落した。
ポンド・ドルは、1.6766ドルまで下落後、1.6806ドルまで上昇。ドル・スイスフランは、0.8856フランまで上昇後、0.8814フランまで下落した。
■NY原油:反発で101.94ドル、ロシア産原油の供給懸念が再燃
NY原油は反発(NYMEX原油6月限終値:101.94 ↑0.50)。101.62ドルから一時102.35ドルまで上昇した。ウクライナ東部で緊張が高まる状況に、ロシア産原油の供給懸念が再燃する一方、米国とドイツの指標改善を受けて需要増期待が強まり、買いが優勢になった。
4者合意の早期履行がみられないなか、ウクライナ軍が東部で親ロシア派の強制排除を開始。それに対して、「ロシアが国境で軍事演習を開始」、「自衛のため戦闘員2000人がウクライナ南東部に入った」、などの動きが伝えられ、再び緊張が高まる状況となった。
一方、この日発表された米国の3月耐久財受注と、輸送用機器を除く受注がともに予想を上回る上昇となり、ドイツの4月IFO企業景況感指数も、やや鈍化するとの予想に対して大きく改善した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.34ドル -0.03ドル(-0.18%)
モルガン・スタンレー(MS) 30.94ドル -0.10ドル(-0.32%)
ゴールドマン・サックス(GS)160.85ドル +0.40ドル(+0.25%)
インテル(INTC) 26.75ドル ±0.00ドル(±0.00%)
アップル(AAPL) 567.77ドル +43.02ドル(+8.20%)
グーグル(GOOG) 525.16ドル -1.78ドル(-0.34%)
フェイスブック(FB) 60.87ドル -0.49ドル(-0.80%)
キャタピラー(CAT) 105.28ドル +1.90ドル(+1.84%)
アルコア(AA) 13.58ドル -0.05ドル(-0.37%)
ウォルマート(WMT) 78.31ドル +0.27ドル(+0.35%)
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