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今日の為替市場ポイント:日銀金融政策決定会合の結果判明を待つ状況

注目トピックス 市況・概況

昨日29日のドル・円相場は、東京市場では102円47銭から102円67銭で推移。欧米市場では一時102円79銭まで上昇し、102円64銭で取引を終えた。

本日30日のドル・円は、主に102円後半で推移か。日銀金融政策決定会合の結果発表を待つ状況となる。金融政策の現状維持が決まった場合はドル売りがやや優勢となる可能性があるが、将来的な追加緩和への期待が大きく後退しなければ、ドル・円は102円台前半で下げ渋る見込み。

市場参加者の間では、日銀の金融政策は今回も現状維持との見方が多い。30日の会合で何らかの追加緩和策が導入されるとの期待は残されているが、追加緩和策が導入されるのは6月以降になるとの声が聞かれている。

日銀の黒田総裁は23日の衆院財務金融委員会で、国債の買い入れは金融政策の目的で行うもので財政ファイナンス(財政赤字の穴埋め)ではないと語っている。国債買い入れを大幅に増やしても2%の物価上昇率を達成することは難しくなっている。円安が進行しなければ、物価上昇率2%の達成は実現できないとの見方が多いことは否定できない。

しかしながら、為替相場を目標にすることは国際的に認められていない。また、金融緩和策によって賃金が上昇し、物価動向に影響を与えることも全く期待できないことから、日銀による追加緩和策は財政ファイナンス的な性格を帯びることになる。



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