14日の米国市場ダイジェスト:ダウは101ドル安、小型株や成長株への売りが広がる
[14/05/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは101ドル安、小型株や成長株への売りが広がる
NYダウ ナスダック
終値 :16613.97 終値 :4100.63
前日比:-101.47 前日比:-29.54
始値 :16716.08 始値 :4122.08
高値 :16717.56 高値 :4132.33
安値 :16595.00 安値 :4093.83
14日の米国株式相場は下落。ダウ平均は101.47ドル安の16613.97、ナスダックは29.54ポイント安の4100.63で取引を終了した。ウクライナ東部での戦闘が激化していることが嫌気され売りが先行。13日にダウ平均やS&P500指数が史上最高値を更新したものの、小型株で構成されるラッセル2000指数は3月の最高値から10%弱の下落となっており、小型株や成長株の売りに押されて引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。セクター別では、公益事業や電気通信サービスが上昇する一方、耐久消費財・アパレルや保険が下落した。
時計やアクセサリーのフォッシル(FOSL)は慎重な今四半期の業績見通しを示し急落。小売のシアーズ・ホールディングス(SHLD)は、事業縮小を進めておりカナダ部門シアーズ・カナダの持ち分売却観測が報じられたが軟調推移となった。一方で、ハードディスクメーカーのウェスタン・デジタル(WDC)はバークレイズの投資判断引上げを受けて上昇。
マーケット終了後にネットワーク機器のシスコシステムズ(CSCO)が発表した決算は減収ながら予想を上回り、時間外取引で上昇して推移している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は101円89銭、米国債券利回りの低下でドル売り優勢
ドル・円は101円94銭へ上昇後、101円73銭へ反落し101円89銭で引けた。米国の4月生産者物価指数(PPI)が予想を上振れたためドル買いが一時強まったが、米国債券利回りが引き続き低下し、年初来の低水準となったことなどに伴うドル売りが再燃。
ユーロ・ドルは、1.3722ドルから1.3703ドルへ下落し1.3714ドルで引けた。メディア報道「ECBは成長押し上げのために広範な措置を準備している」、「ECBの利下げは事実上決定事項」を受けたECBによる追加緩和観測にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、139円46銭へ下落後、139円76銭へ反発。
ポンド・ドルは、1.6753ドルへ下落後、1.6788ドルへ反発。カーニー英中央銀行総裁が低金利政策を当面維持する方針を示したためポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは、0.8890フランから0.8904フランへ上昇した。
■NY原油:続伸で102.37ドル、米受け渡し拠点在庫減少で買い先行
NY原油は続伸(NYMEX原油6月限終値:102.37 ↑0.67)。101.93ドルから一時102.65ドルまで上昇した。この日発表された米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)で、国内全体の原油在庫は増加していたが、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が引き続き減少したことが注目され、ガソリン、留出油が予想外の減少だったこともあり、買いが強まった。
その後、リビアでは一部の油田が操業を再開したもようであり(国営石油会社発表)、売りもみられたが、ウクライナ情勢の先行き懸念も引き続き相場の下支えとなり、102.30ドル付近からは下げ渋る状態になった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.84ドル -0.19ドル(-1.26%)
モルガン・スタンレー(MS) 30.25ドル -0.08ドル(-0.26%)
ゴールドマン・サックス(GS)159.45ドル -0.83ドル(-0.52%)
インテル(INTC) 26.33ドル -0.12ドル(-0.45%)
アップル(AAPL) 593.87ドル +0.11ドル(+0.02%)
グーグル(GOOG) 526.65ドル -6.44ドル(-1.21%)
フェイスブック(FB) 59.23ドル -0.60ドル(-1.00%)
キャタピラー(CAT) 106.53ドル -0.62ドル(-0.58%)
アルコア(AA) 13.56ドル -0.23ドル(-1.67%)
ウォルマート(WMT) 78.74ドル -0.40ドル(-0.51%)
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