15日の米国市場ダイジェスト:ダウは167ドル安、住宅市場指数の悪化を嫌気
[14/05/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは167ドル安、住宅市場指数の悪化を嫌気
NYダウ ナスダック
終値 :16446.81 終値 :4069.29
前日比:-167.16 前日比:-31.33
始値 :16613.52 始値 :4096.53
高値 :16622.90 高値 :4098.25
安値 :16397.46 安値 :4035.96
15日の米国株式相場は下落。ダウ平均は167.16ドル安の16446.81、ナスダックは31.33ポイント安の4069.29で取引を終了した。著名ヘッジファンドマネージャーが株式相場にやや慎重な見方を示したほか、5月住宅市場指数が市場予想に反して悪化したことが嫌気され終日軟調推移となった。セクター別でも電気通信サービスを除き全面安となっており、特に素材や各種金融の下落が目立った。
ネットワーク機器のシスコシステムズ(CSCO)が予想を上回る決算を発表して上昇。セキュリティソフトのシマンテック(SYMC)も好決算を発表して堅調推移となった。一方で、小売のウォルマート(WMT)やコールズ(KSS)が冴えない決算を発表して売られた。アパレル小売のアーバン・アウトフィッターズ(URBN)はアナリストの投資判断引き下げで下落。自動車のゼネラル・モーターズ(GM)は新たに約300万台のリコールを発表して軟調推移となった。
イエレンFRB議長や著名投資家のバフェット氏なども住宅市場の回復ペースが弱いと発言しており、15日の住宅市場指数を受けて警戒感が強まっている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は101円58銭、米国10年債利回りの2.5%割れでドル売りが加速
ドル・円は102円08銭へ上昇後、101円31銭へ反落し101円58銭で引けた。米国5月NY連銀製造業景況指数が2010年6月以来で最高に改善したこと、予想下振れた米国4月の消費者物価指数(CPI)、週次新規失業保険申請件数がほぼ7年ぶりの低水準となったことを好感したドル買いが優勢となったのち、米国5月のNAHB住宅市場指数が予想外に悪化し1年ぶりの低水準となったことや、米4月鉱工業生産指数が予想外のマイナスとなったことなどから米国10年債利回りが2.5%を割り込んだため、ドル売りが加速。
ユーロ・ドルは、1.3648ドルまで下落後、1.3732ドルへ反発し1.3710ドルで引けた。ユーロ・円は、138円98銭まで下落後、139円38銭へ反発。ポンド・ドルは、1.6743ドルから1.6806ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.8961フランから0.8883フランへ下落した。
■NY原油:反落で101.50ドル、米経済指標悪化による需要懸念で売り先行
NY原油は反落(NYMEX原油6月限終値:101.50 ↓0.87)。102.12ドルから101.27ドルまで下落し、それ以降は101.50ドル前後での推移となった。通常取引開始後に発表された米国の経済指標で、4月の鉱工業生産指数がマイナスに落ち込んだことや、5月NAHB住宅市場指数が予想外に低下したことを受けて、石油関連製品に対する需要が後退するとの懸念が売りにつながった。
リビアの国営石油会社が14日、一部油田の操業再開を発表しているが、今後の供給拡大の思惑も相場の重石になったもよう。米国株価指数の下落が続いていることも売り材料になり、NYダウが一時200ドル超の下げとなった辺りで、この日の安値をつけた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.55ドル -0.29ドル(-1.95%)
モルガン・スタンレー(MS) 29.77ドル -0.48ドル(-1.59%)
ゴールドマン・サックス(GS)156.64ドル -2.81ドル(-1.76%)
インテル(INTC) 26.01ドル -0.32ドル(-1.22%)
アップル(AAPL) 588.82ドル -5.05ドル(-0.85%)
グーグル(GOOG) 519.98ドル -6.67ドル(-1.27%)
フェイスブック(FB) 57.92ドル -1.31ドル(-2.21%)
キャタピラー(CAT) 104.99ドル -1.54ドル(-1.45%)
アルコア(AA) 13.32ドル -0.24ドル(-1.77%)
ウォルマート(WMT) 76.83ドル -1.91ドル(-2.43%)
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