NY株式:ダウは18ドル高、相次ぐ企業買収発表を好感で最高値更新
[14/06/10]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
9日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は18.82ドル高の16943.10、ナスダックは14.84ポイント高の4336.24で取引を終了した。企業買収の発表が相次いだことが好感され、堅調推移となった。ただ、主要経済指標の発表が無い中、主要株価指数が過去最高値圏にあることから上値も限られた。ダウ及びS&P500指数は再び最高値を更新した。セクター別では、銀行やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方、不動産や公益事業が下落した。
株式7分割を実施した携帯端末メーカーのアップル(AAPL)は上昇。ディスカウントストアのダラー・ゼネラル(DG)は著名アクティビスト投資家のカール・アイカン氏が同社株を大量保有していることが明らかとなり買われた。C型肝炎治療薬などで知られるアイデニクス(IDIX)は、製薬大手のメルク(MRK)による買収提案を受け急騰。一方、競合するギリアド・サイエンシズ(GILD)は、C型肝炎治療薬の競争激化への警戒感から下落した。食品のヒルシャーブランズ(HSH)は、タイソン・フーズ(TSN)が買収提示額を一株当たり63ドルへと引き上げたことで同提案に合意し上昇。タイソンと買収を争っていたピルグリムズ・プライド(PPC)は軟調推移となった。
連日の高値更新に警戒感を示す見方もある一方で、投資家の不安心理を表すと言われるS&P500変動率指数は引き続き約7年ぶりの低水準で推移しており、目先のリスク要因が見当たらない状況となっている。
(Horiko Capital Management LLC)
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