9日の米国市場ダイジェスト:ダウは18ドル高、相次ぐ企業買収発表を好感で最高値更新
[14/06/10]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは18ドル高、相次ぐ企業買収発表を好感で最高値更新
NYダウ ナスダック
終値 :16943.10 終値 :4336.24
前日比:+18.82 前日比:+14.84
始値 :16926.08 始値 :4324.35
高値 :16970.17 高値 :4346.74
安値 :16912.92 安値 :4320.28
9日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は18.82ドル高の16943.10、ナスダックは14.84ポイント高の4336.24で取引を終了した。企業買収の発表が相次いだことが好感され、堅調推移となった。ただ、主要経済指標の発表が無い中、主要株価指数が過去最高値圏にあることから上値も限られた。ダウ及びS&P500指数は再び最高値を更新した。セクター別では、銀行やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方、不動産や公益事業が下落した。
株式7分割を実施した携帯端末メーカーのアップル(AAPL)は上昇。ディスカウントストアのダラー・ゼネラル(DG)は著名アクティビスト投資家のカール・アイカン氏が同社株を大量保有していることが明らかとなり買われた。C型肝炎治療薬などで知られるアイデニクス(IDIX)は、製薬大手のメルク(MRK)による買収提案を受け急騰。一方、競合するギリアド・サイエンシズ(GILD)は、C型肝炎治療薬の競争激化への警戒感から下落した。食品のヒルシャーブランズ(HSH)は、タイソン・フーズ(TSN)が買収提示額を一株当たり63ドルへと引き上げたことで同提案に合意し上昇。タイソンと買収を争っていたピルグリムズ・プライド(PPC)は軟調推移となった。
連日の高値更新に警戒感を示す見方もある一方で、投資家の不安心理を表すと言われるS&P500変動率指数は引き続き約7年ぶりの低水準で推移しており、目先のリスク要因が見当たらない状況となっている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円53銭、セントルイス連銀総裁発言を受けてドル買い優勢
ドル・円は102円39銭まで下落後、102円59銭まで上昇し102円53銭で引けた。ブラード・セントルイス連銀総裁の発言「年内の経済が予想通りの成長を続けると多くのメンバーが現在予想しているよりも早い時期に短期金利を引き上げる可能性がある」を受けた債券利回りの上昇に伴うドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.3616ドルから1.3582ドルまで下落し1.3593ドルで引けた。クーレ欧州中央銀行(ECB)理事の週末の発言「ユーロ圏の金利は数年低水準に」、「ある時点で利上げサイクルに戻る米英とはかい離が広がる」を受けたユーロ売りが続いた。ユーロ・円は欧日金利差の縮小観測に139円27銭まで下落後、株高に連れ139円49銭へ反発。
ポンド・ドルは、1.6808ドルから1.6784ドルへ下落。ドル・スイスは、0.8955フランから0.8979フランへ上昇した。
■NY原油:続伸で104.41ドル、中国経済指標を受けて需要の先行き期待が台頭
NY原油は続伸(NYMEX原油7月限終値:104.41 ↑1.75)。103.47ドルから104.47ドルまで上昇した。8日(日)に発表された中国の5月貿易統計で、輸出が予想を上回る前年比7.0%の伸びを示したことを受けて、需要の先行き期待感から買いが優勢になった。
また、リビアの政情不安が懸念され、原油生産の回復が遅れる可能性から、供給拡大観測の後退も相場の下支えになったもよう。リビアの最高憲法裁判所が先の議会での首班指名選挙は違憲と発表しており、新首相の去就に絡み、混乱が深まるのか成り行きが注目される状況に。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.84ドル +0.25ドル(+1.60%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.98ドル +0.03ドル(+0.09%)
ゴールドマン・サックス(GS)166.00ドル -0.19ドル(-0.11%)
インテル(INTC) 27.91ドル -0.26ドル(-0.92%)
アップル(AAPL) 93.70ドル +1.48ドル(+1.60%)
グーグル(GOOG) 562.12ドル +5.79ドル(+1.04%)
フェイスブック(FB) 62.88ドル +0.38ドル(+0.61%)
キャタピラー(CAT) 108.75ドル +0.57ドル(+0.53%)
アルコア(AA) 14.35ドル ±0.00ドル(±0.00%)
ウォルマート(WMT) 77.01ドル -0.20ドル(-0.26%)
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