10日の米国市場ダイジェスト:ダウは2ドル高、高値警戒感も最高値更新
[14/06/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは2ドル高、高値警戒感も最高値更新
NYダウ ナスダック
終値 :16945.92 終値 :4338.00
前日比:+2.82 前日比:+1.75
始値 :16940.40 始値 :4329.20
高値 :16946.34 高値 :4338.87
安値 :16897.44 安値 :4319.93
10日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は2.82ドル高の16945.92、ナスダックは1.75ポイント高の4338.00で取引を終了した。主要株価指数が連日の高値更新となっていることから、利益確定の売りが先行。企業業績に対する株価水準への警戒感から上値の重い展開となったものの、引けにかけて下げ幅を縮小する展開となった。ダウ平均株価は僅かながら最高値を更新。セクター別では、半導体・半導体製造装置や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で不動産や消費者・サービスが下落した。
家電小売のラジオシャック(RSH)は決算で赤字拡大が嫌気されて急落。食品メーカーのタイソン・フーズ(TSN)は、9日にヒルシャーブランド(HSH)の買収価格を引き上げたことが引き続き嫌気されて続落。一方で、交流サイトのフェイスブック(FB)は、イーベイ(EBAY)傘下の決済サービス「ペイパル」の責任者を採用する人事を発表して上昇。生命保険のメットライフ(MET)は自社株買いを発表して上昇。短文投稿サイトのツイッター(TWTR)はウェルズ・ファーゴの投資判断引き上げで堅調推移となった。
材料に乏しく出来高の少ない状況が続いているが、S&P500変動率(VIX)指数は低水準で推移しており、不安要因が少ないことを示している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円35銭、ECBの追加緩和観測でユーロ売りが継続
ドル・円は102円22銭まで下落後、102円42銭まで上昇し102円35銭で引けた。日経平均先物の下落に連れた円買いに下落後、予想を上振れた米国の4月卸売在庫・売上や米国労働省が発表した4月JOLT求人労働異動調査で求人件数が2007年9月来の最高に回復したため、米連邦公開市場委員会(FOMC)が資産購入策の縮小を継続するとの見方が強まり債券利回り上昇に伴うドル買いが再燃。
ユーロ・ドルは、1.3558ドルから1.3536ドルへ下落し1.3547ドルで引けた。リーカネン・フィンランド中銀総裁、マクチ・スロバキア中銀総裁、クーレ欧州中央銀行(ECB)理事が必要であれば追加緩和措置を実施する方針を示したため、ユーロ売りが続いた。ユーロ・円は、138円45銭まで下落後138円75銭へ反発。欧日金利差の縮小観測に伴うユーロ売りが継続。
■NY原油:反落で104.35ドル、ユーロ安の進行などで利益確定売りが優勢に
NY原油は反落(NYMEX原油7月限終値:104.35 ↓0.06)。一時105.06ドルまで上昇したが、その後103.98ドルまで下落した。日本時間11日夜発表予定の米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)で、米国内全体の原油在庫が減少すると予想されていることで、買いが先行した。
しかしながら、前日から大幅な上昇が続いたことや、ユーロ安の進行、米株安となる状況に、その後、利益確定売りの動きが優勢になった。また、ウクライナ、ロシア、欧州安保協力機構による和平協議に進展がみられ、紛争終結の期待が浮上していることも相場の重しになったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.92ドル +0.08ドル(+0.51%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.08ドル +0.10ドル(+0.31%)
ゴールドマン・サックス(GS)166.36ドル +0.36ドル(+0.22%)
インテル(INTC) 28.24ドル +0.33ドル(+1.18%)
アップル(AAPL) 94.25ドル +0.55ドル(+0.59%)
グーグル(GOOG) 560.55ドル -1.57ドル(-0.28%)
フェイスブック(FB) 65.77ドル +2.89ドル(+4.60%)
キャタピラー(CAT) 109.31ドル +0.56ドル(+0.51%)
アルコア(AA) 14.23ドル -0.12ドル(-0.84%)
ウォルマート(WMT) 76.62ドル -0.39ドル(-0.51%)
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