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後場に注目すべき3つのポイント〜日銀は金融政策の現状維持を決定

注目トピックス 市況・概況

13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・SQ概算値が支持線、中小型株の物色が活発
・ドル・円は101円78銭付近、日銀が金融政策の据え置き決定で上げ渋る展開
・マザーズ指数は1%超の上昇、中小型株での循環物色は継続

■SQ概算値が支持線、中小型株の物色が活発

日経平均は続落。95.53円安の14878.00円(出来高概算15億3000万株)で前場の取引を終えている。米株安の流れを受けて売り優勢の展開になった。先物・オプションSQは差し引きで20万株弱の売り越しだった影響もある。なお、SQ概算値は14807.72円だった。

ただ、日経平均は寄付きを安値に下げ幅を縮めており、SQ概算値を上回っての推移が続いている。売りが先行したソフトバンク<9984>がプラスに転じるなど、押し目買い意欲の強さも窺える。個人主体による中小型株への売買も活発であり、マザーズ指数、ジャスダック平均ともにプラス圏で推移している。

セクターではイラク情勢の緊張による地政学リスクの高まりを背景に鉱業が上昇率トップ。鉄鋼、繊維、情報通信などが小じっかり。一方で、日銀の金融政策決定会合の結果を控えるなか、不動産に利益確定の動きが続いている。その他、ガラス土石、輸送用機器、陸運、ゴム製品、サービス、空運、その他金融などが冴えない。

SQ概算値を上回っての推移が続いており、安心感につながっているようである。日銀の金融政策決定会合についてはノーサプライズがコンセンサスであり、売り仕掛け的な動きがみられれば、押し目拾いの好機か。不動産は3日続落と利益確定の動きが続いていることもあり、結果発表後は見直し買いも意識されやすそうだ。

そのほか、中小型株の物色が活発であり、ゲームやロボット、バイオといったテーマ株の一角も強い値動きをみせている。成長戦略の発表を控え、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革のほか、法人税率引き下げに関する報道が相次いでいる。GPIFへの思惑から高ROE銘柄への物色もみられている。

■ドル・円は101円78銭付近、日銀が金融政策の据え置き決定で上げ渋る展開

ドル・円は101円78銭付近で推移。ドル・円は、イラクが内戦に陥る可能性、日本銀行金融政策決定会合で現状の金融政策の据え置きが決定されたことで上げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.3548ドルから1.3565ドルで推移。ウクライナ紛争への警戒感、ドラギ欧州中銀総裁によるユーロ安誘導などから上げ渋る展開。

12時16分時点のドル・円は101円78銭、ユーロ・円は137円98銭、ポンド・円は172円48銭、豪ドル・円は95円81銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日銀は金融政策の現状維持を決定、市場予想通りの結果に
・マザーズ指数は1%超の上昇、中小型株での循環物色は継続
・GPIFへの思惑で高ROE銘柄の動向に注目、全体相場は黒田日銀総裁会見待ちに

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

13:30 4月鉱工業生産確報(速報値:前月比-2.5%)
15:30 黒田日銀総裁、記者会見

<海外>

14:30 中国・5月小売売上高(前年比予想:+12.1%、4月:+11.9%)
14:30 中国・5月鉱工業生産(前年比予想:+8.8%、4月:+8.7%)
15:00 独・5月消費者物価指数改定値(前年比予想:+0.9%、速報値:+0.9%)



<KO>

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