20日の米国市場ダイジェスト:ダウは25ドル高、ダウ・S&P500が最高値更新
[14/06/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは25ドル高、ダウ・S&P500が最高値更新
NYダウ ナスダック
終値 :16947.08 終値 :4368.04
前日比:+25.62 前日比:+8.71
始値 :16920.62 始値 :4365.37
高値 :16978.02 高値 :4368.80
安値 :16920.62 安値 :4354.03
20日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は25.62ドル高の16947.08、ナスダックは8.71ポイント高の4368.04で取引を終了した。オプションや先物の決済日が重なるクアドプル・ウィッチングで、小幅な値動きに終始する展開となった。経済指標の発表もなく材料に乏しい中、底堅く推移し、ダウ平均株価とS&P500指数は最高値を更新した。セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーやエネルギーが上昇する一方、メディアや食品・生活必需品小売が下落した。
ソフトウェアのオラクル(ORCL)は決算が予想を下回り下落。家電小売のラジオシャック(RSH)は株価が1ドルを割り込み上場廃止への懸念から急落となった。一方で、中古自動車販売のカーマックス(KMX)が予想を上回る決算を発表して上昇。建機メーカーのキャタピラー(CAT)は月次機械販売統計が好調だったことで堅調推移となった。
来週は検索大手グーグル(GOOG)の開発者向けイベント「Google I/O」が25・26日に予定されており、注目を集めそうだ。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円06銭、日経平均先物の上昇に連れた円売りが優勢に
ドル・円は102円03銭から102円20銭まで上昇し102円06銭で引けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)のハト派姿勢がいずれ早期の急激な利上げにつながるとの見方を受けた債券利回りの上昇に伴うドル買い、日経平均先物の上昇に連れた円売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.3565ドルまで下落後、1.3600ドルへ反発して引けた。ロシア・ウクライナの緊張が再燃したほか、ユーロ圏・6月消費者信頼感指数速報が予想外に悪化したためユーロ売りが一時優勢となった。ユーロ・円は、138円55銭まで下落後、株高に連れ138円86銭へ反発。
ポンド・ドルは、1.7043ドルから1.7003ドルへ下落した。ハルデーン英中銀理事(金融安定担当)の発言「強いインフレ圧力の兆候は見られない」「利上げは経済が十分に強まった時に限る」で早期利上げ観測を受けたポンド買いが後退。ドル・スイスは、0.8951フランから0.8974フランのレンジで上下した。
■NY原油:続伸で107.26ドル、イラク産原油の供給懸念による買いが継続
NY原油は続伸(NYMEX原油7月限終値:107.26 ↑0.83)。106.87ドルから107.73ドルまで上昇した。イラクでは、イスラム教スンニ派過激派組織が首都バグダッドに迫り、緊迫した状況が続いているが、オバマ米大統領は前日、イラク政府が要請している空爆を見送り、地上部隊は投入せず、軍事顧問団の派遣のみにとどめる意向を表明。首都陥落の危機が高まる状況に、イラク産原油の供給懸念による買いが優勢になった。
また、ユーロ安・ドル高傾向ではあったものの、NYダウが寄り付近を除いて上昇を維持する動きになったことも、原油相場の下支えになったもよう。なお、7月限は20日が最終取引。23日から取引の中心になる8月限の20日値動きは、高値が106.93ドル、安値が106.29ドルで、引けは106.83ドルであった(前日比0.78ドル高)。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.45ドル -0.10ドル(-0.64%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.29ドル -0.25ドル(-0.77%)
ゴールドマン・サックス(GS)169.84ドル +0.11ドル(+0.06%)
インテル(INTC) 30.20ドル +0.11ドル(+0.37%)
アップル(AAPL) 90.91ドル -0.95ドル(-1.03%)
グーグル(GOOG) 556.36ドル +1.46ドル(+0.26%)
フェイスブック(FB) 64.50ドル +0.16ドル(+0.25%)
キャタピラー(CAT) 109.38ドル +2.13ドル(+1.99%)
アルコア(AA) 14.62ドル +0.16ドル(+1.11%)
ウォルマート(WMT) 75.68ドル -0.19ドル(-0.25%)
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