今日の為替市場ポイント:リスク回避的な米ドル売り・円買いは一巡した可能性
[14/06/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
昨日25日のドル・円相場は、東京市場では101円86銭から101円97銭で推移。欧米市場では一時101円63銭まで反落し、101円87銭で取引を終えた。
本日26日のドル・円は、102円前後で推移か。リスク回避的な米ドル売り・円買いは一巡した可能性がある。101円80銭以下には短期筋、個人勢などのドル買い興味が残されており、ドル・円が101円80銭を継続的に下回る可能性は低いとみられる。
25日に発表された米経済指標内容はまちまちとなった。1-3月期国内総生産(GDP)確定値と5月耐久財受注は予想を下回ったが、6月の米マークイットサービス業PMI速報値は61.2に上昇し、市場予想の58.0を上回った。雇用指数が55.4に上昇(前月:52.8)したことも好感されたようだ。
しかしながら、米1-3月期GDP確定値が前期比年率-2.9%に下方修正されたことは予想外だった。市場予想は-1.8%でおおむね-2%前後に修正されると想定されていた。市場関係者の間からは、1-3月期のマイナス成長は寒波の影響によるものであり、特に意識する必要はないとの声が聞かれている。米国の景気回復に対する市場の期待は強いことが読み取れるが、現時点でドル相場や長期金利の水準が大きく変動するとの予断を持つことはできない。
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