後場に注目すべき3つのポイント〜低位材料株での短期売買に
[14/07/10]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
10日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・証券株のきつい下げが市場心理を不安にさせる
・ドル・円は101円52銭付近、東京株式市場の弱含みなどで軟調推移
・オプションSQや大型台風を警戒する向きも、低位材料株での短期売買に
■証券株のきつい下げが市場心理を不安にさせる
日経平均は小幅に続落。36.89円安の15265.76円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えた。9日の米国市場の上昇の流れもあり、反発して始まったが、その後はTOPIX型の売りが観測されるなか、下げに転じている。水準として5日線に上値を抑えられる格好であり、一方で25日線が支持線として意識されるなか、前日の終値を挟んでのこう着である。しかし、証券株のきつい下げなどが市場心理を不安にさせており、小幅な下げではあるが神経質な相場展開である。
セクターでは証券が2%超の下落となったほか、銀行、海運、精密機器、保険、機械、情報通信などが冴えない。一方で、空運、不動産、食料品などが小じっかり。東証1部の値下がり数は1000を超えており、全体の6割近くを占めている。物色は材料系の銘柄に集中しており、材料系の電線株が強い動きをみせている。
日経平均は狭いレンジでのこう着であるが、買い先行後に下げに転じる銘柄が多く、市場のムードは良くないだろう。特に市場関係者は野村<8604>の弱さに対して警戒する向きが多い。ボリンジャーバンドの-2σまで下げており、新規であれば押し目を拾うタイミングになろう。ただ、高値圏での期日なども意識されてくるため、売り仕掛けの商いも膨らみやすいところか。
また、朝方発表された機械受注が大幅に悪化したことが影響していると見る向きも多い。もっとも、これまでなら政策期待につながっていたことを考えると、需給調整が必要なのかもしれない。明日のオプションSQや大型台風を警戒する向きもあり、物色は低位の材料系の銘柄への短期的な売買にとどまりそうだ。
■ドル・円は101円52銭付近、東京株式市場の弱含みなどで軟調推移
ドル・円は101円52銭付近で推移。ドル・円は、米国10年債利回りの低下、東京株式市場が弱含みに推移していることで軟調推移。ユーロ・ドルは、1.3643ドルから1.3648ドルで推移。ウクライナ紛争への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、138円51銭から138円57銭で推移。
12時20分時点のドル・円は101円52銭、ユーロ・円は138円54銭、ポンド・円は174円13銭、豪ドル・円は95円42銭付近で推移している。
■後場のチェック銘柄
・日経平均は25日線レベルでの底堅さを見極める展開へ
・野村HD<8604>など証券株の弱さが目立つ、心理的な重しに
・オプションSQや大型台風を警戒する向きも、低位材料株での短期売買に
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
12:45 30年国債入札の結果発表
14:00 6月消費動向調査
<KO>