日経平均寄り付き&為替概況:日経平均は86円安、ポルトガル大手行の信用不安を嫌気
[14/07/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
【日経平均は86円安、ポルトガル大手行の信用不安を嫌気】
9時38分現在の日経平均株価は、15130.15円(前日比-86.32円)で推移。日経平均は続落で始まり、下落幅は100円を超えてきている。ポルトガル大手行の信用不安で欧州市場が下落した流れが嫌気されている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円安の15115円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする格好でのギャップ・ダウンに。また、2度目の下方修正を発表したファーストリテ<9983>のほか、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>など指数インパクトの大きい値がさの一角が軟調であることも、日経平均を下押しさせている。SQ値は概算で15084.06円。
セクターでは33業種すべてが下げており、鉄鋼、その他金融、証券、電力・ガス、保険、その他製品、不動産、海運、精密機器の下落率は1%を超えてきている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに下げているが、そのなかで小型株指数の弱さが目立つ。新興市場ではマザーズ指数の下落率は2%近くに。売買代金上位では全般軟調ななか、業績観測が伝えられたキヤノン<7751>が堅調なほか、KDDI<9433>、鳥貴族<3193>、ジャストシステム<4686>が上昇。
【ドル・円は101円32銭付近、株安は想定の範囲内との声】
ドル・円は101円32銭付近で推移。日経平均株価は100円超の下落になっているが、この程度の株安は想定の範囲内との声が聞かれており、リスク回避的な円買いがさらに広がる可能性は低いとみられている。
ただ、11日は有力な経済指標の発表が予定されていないため、短期筋などは為替取引を手控えるとの見方が多いようだ。日経平均株価の下げ幅が拡大しなければ、ドル・円は101円20銭付近で下げ渋る可能性があるとみられている。
9時38分時点のドル・円は101円32銭、ユーロ・円は137円78銭、ポンド・円は173円50銭、豪ドル・円は95円06銭付近で推移している。
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