日本株見通し:FRB議長がソーシャル株の過熱に言及、売り一巡後の動向を注視
[14/07/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
16日の東京市場は主力大型株を中心に底堅い展開が見込まれる。15日の米国市場ではJPモルガンやゴールドマン・サックスの予想を上回る決算が好感された。
一方、注目されたイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言では、株式や不動産など資産価格全体の水準は妥当だが、ソーシャル・メディアやバイオなど一部は割高との見解を示した。この発言を受けてNYダウは上げ幅を縮め、ナスダックは大きく下落している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の15395円、円相場は1ドル101円65銭辺りで推移している。
FRB議長が特定業界にコメントするのはかなり異例であり、これを受けて、ソーシャルネットワークのフェイスブックやリンクトインが下落したほか、医薬品・バイオテクノロジーが下げている。モメンタム株下落の影響は、新興市場の中小型株への換金売りに向かわせそうである。足元でソーシャルゲーム関連などが動意付いていたこともあり、売り一巡後の底堅さを見極めたいところか。
一方、JPモルガンは減益だったが、債券トレーディング収入が想定ほど落ち込まず、アナリスト予想を上回った。また、ゴールドマン・サックスは、こちらも債券トレーディング収入の落ち込みが小幅だったことから、予想に反して増益だった。前日のシティ・グループの決算も予想を上回るなど、金融セクターへの安心感につながりそうだ。
そのほか、半導体大手インテルが取引終了後に発表した7-9月期売上高見通しは、一部のアナリスト予想を上回ったことから時間外で上昇している。主力ハイテク株や関連株などへの手掛かり材料になろう。テーマ物色としては、JX日鉱日石エネルギーは水素ステーションを、2018年度をめどに100ヶ所設置すると報じられている。前日には燃料電池として岩谷産<8088>が1992年1月以来の水準を回復しており、水素関連への資金集中が強まりそうである。
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