後場に注目すべき3つのポイント〜主力の大型株主導の展開、中小型の一角は利食い先行
[14/07/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
16日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・今日のところは主力大型株主導の展開
・ドル・円は101円74銭付近、101円80銭-102円00銭のドル売りオーダーなどで上げ渋る
・マザーズ指数が1.73%安で前引け、中小型株の一角は利食い先行
■今日のところは主力大型株主導の展開
日経平均は小動き。0.79円安の15394.37円(出来高概算9億9000万株)で前場の取引を終えている。注目されたイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言では、株式や不動産など資産価格全体の水準は妥当だが、ソーシャル・メディアやバイオなど一部は割高との見解を示した。これを受けて15日のNY市場はナスダックが大きく下げており、これが重しになる格好から反落で始まった。
しかし、下値は限定的であり、寄り付き直後につけた15355.00円を安値に、その後はプラスに転じる局面をみせている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が過半数を占めているほか、規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに上昇。TOPIXは小幅ながらプラスで前場の取引を終えている。もっとも、米モメンタム株の下落影響から、マザーズ指数は1.7%超の下げに。セクターでは、不動産、石油石炭、サービス、銀行、輸送用機器、建設などが堅調。半面、保険、非鉄金属、ゴム製品、その他金融などが冴えない。
日経平均は前日価格水準でのこう着が続いている。モメンタム株の下落による影響から新興市場の中小型株の一角には売りが先行している。ただし、銀行や不動産などは堅調であり、地合いの悪さはそれ程感じられていない。また、テーマ銘柄なども回転は利きづらくはなっているが、燃料電池関連や原発関連などが賑わっている。また、指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>、ファナック<6954>などが堅調であり、底堅さが意識されてくることにより、ショートカバーなども入りやすくなりそうだ。
今日のところは主力大型株主導の展開といったところであろう。円相場は1ドル101円70銭辺りと若干だが円安傾向にあるため、自動車セクターの動向なども注目される。中小型株については短期資金の回転が速いため、急速に切り返す局面をみせたとしても、その後の失速などには注意したいところ。
■ドル・円は101円74銭付近、101円80銭-102円00銭のドル売りオーダーなどで上げ渋る
ドル・円は101円74銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が上げ渋る展開となっていること、ドル売りオーダー(101円80銭-102円00銭)などで上げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.3564ドルから1.3570ドルで推移。欧州金融危機やウクライナ紛争への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、137円97銭から138円08銭で推移。
12時20分時点のドル・円は101円74銭、ユーロ・円は137円99銭、ポンド・円は174円34銭、豪ドル・円は95円02銭付近で推移している。
■後場のチェック銘柄
・米モメンタム株への警戒感が重しも、日経平均の下値は限定的
・マザーズ指数が1.73%安で前引け、中小型株の一角は利食い先行
・後場も主力の大型株主導の展開が継続か、中小型は引き続き利食い売りに警戒
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
14:00 日銀が7月金融経済月報公表
<KO>