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欧米為替見通し:『8月の砲声』の前の雲

注目トピックス 市況・概況

本日28日の欧米市場のドル・円は、地政学的リスク(ウクライナ・中東)への警戒感、今週の連邦公開市場委員会(FOMC)、米国4-6月期の国内総生産(GDP)速報値、米国7月の雇用統計、インフレ率などを控えて動意に乏しい展開が予想される。

『8月の砲声』で象徴される8月は、金融危機や戦端が開かれがちな月であることで、経済動向だけでなく、ウクライナや中東での地政学的リスクの動向に警戒する季節となる。

ドル・円のテクニカル分析では、一目均衡表の雲(101円91-96銭)や200日移動平均線が上値を抑えており、依然として下落トレンドの可能性は払拭出来ていない。しかしながら、安倍トレード(日本株買い・円売り)の片輪である日経平均株価が、ネックラインを上抜けて上昇トレンドへの助走を始めつつあることで、ドル・円も連れ高に推移する可能性が高まりつつある。

29-30日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、100億ドルのテーパリング(量的緩和縮小)(350億ドル⇒250億ドル)が決定されることは織り込み済みであり、FOMC声明文での出口戦略への言及というポジティブ・サプライズに警戒することになる。

30日に発表される米国4-6月期の国内総生産(GDP)速報値は、前期比年率+2.9%と予想されており、1-3月期の前期比年率-2.9%を打ち消すことが見込まれているが、ポジティブ・サプライズに警戒することになる。

1日に発表される米国7月の雇用統計と6月のインフレ率では、雇用情勢の着実な改善とインフレ率の安定が予想されているものの、サプライズには要警戒か。

【今日の欧米市場の予定】

22:45 米・7月マークイットサービス業PMI(6月:61.0)
23:00 米・6月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.2%、5月:+6.1%)
23:30 米・7月ダラス連銀製造業活動指数(予想:12.0、6月:11.4)
02:00 米財務省2年債入札(290億ドル)



<KO>

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