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前場に注目すべき3つのポイント〜トヨタ決算は市場コンセンサスを上振れ

注目トピックス 市況・概況

6日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:売り一巡後はトヨタの動向が市場ムードを変えるか
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の買い越し
■前場の注目材料:トヨタ<7203>の4-6月期営業利益は6927億円とコンセンサスを上回る

■売り一巡後はトヨタの動向が市場ムードを変えるか

☆日経225想定レンジ:上限15300円-下限15100円

6日の東京市場は模様眺めムードの強い相場展開になりそうである。5日の米国市場では、NYダウ、ナスダックともに下落している。ロシアによるウクライナ侵略の可能性といった地政学リスクへの警戒感が高まるなか、リスク回避姿勢が強まったようである。この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の15230円となり、朝方はこれにサヤ寄せする格好からの売りが先行することになろう。

売り一巡後は下値の堅さを見極めることになりそうだが、ここ数日は先物市場での欧州系による売りの影響が大きく、先物市場の値動きを睨みながらの相場展開になりやすい。売り仕掛け的な商いとの見方のほか、ポジション圧縮による商いとの見方もあり、思惑が交錯するなかで次第に模様眺めムードが強まりそうだ。

一方で、トヨタ自<7203>が5日発表した4-6月期決算は、営業利益が前年同期比4.4%増の6927.28億円だった。4-6月期としては7年ぶりに最高益を更新。市場コンセンサスは6400億円と減益を予想していたこともあり、ポジティブな結果となった。会社予想は見直されたうえで据え置かれたが、保守的な印象との見方もされている。売り一巡後はトヨタ自の動向が、外部環境の不透明要因などへの警戒を和らげてくるか注目される。

また、日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、テクニカル面ではボリンジャーバンドの-1σを割り込んでくる。バンドが収れんするなかで-2σが位置する15140円辺りでのボトムを意識。一目均衡表の雲上限は15120円辺りに位置しており、15200円を割り込む局面では押し目拾いのスタンスを意識しておきたい。

■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り420万株、買い430万株、差し引き10万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

7月30日(水):310万株の買い越し
7月31日(木):55万株の買い越し
8月1日(金):430万株の売り越し
8月4日(月):30万株の売り越し
8月5日(火):130万株の買い越し

■前場の注目材料

・トヨタ<7203>の4-6月期営業利益は6927億円とコンセンサスを上回る
・14年度設備投資計画調査、全産業の国内投資は前年度比15.1%増の見通し
・中小型株はミクシィ<2121>、サイバーダイン<7779>の動向を引き続き警戒

☆前場のイベントスケジュール

特になし



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